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トップシードのシャラポワが敗れる波乱

マリア・シャラポワ
同胞のサフィーナに敗れたシャラポワ
画像提供:Getty/AFLO

(ロシア、モスクワ)

クレムリン・カップ(女子賞金総額130万ドル、男子賞金総額100万ドル)の女子部門は金曜日準々決勝が行われ、第1シードのM・シャラポワ(ロシア)D・サフィーナ(ロシア)に6-1, 4-6, 5-7のフルセットで敗れる波乱が起きた。サフィーナはこれまでシャラポワと2度対戦し、2度とも敗れていた。直近では、3月のインディアンウェルズの大会3回戦でも対戦しており、その時もストレート負けを喫していた。

一方敗れたシャラポワは、水曜日の2回戦でA・グローネフェルド(ドイツ)に1-6, 2-4まで追い詰められており(グローネフェルドが足首を痛めたため棄権勝ち)、今大会では決して本調子ではなかった。

試合のほうは、まずシャラポワが第1セットを6-1で難なく先取。しかし第2セットに入るとサフィーナが徐々に調子を上げ、2-4の劣勢から5ゲームを連取し第3セットの1-0まで持ち込んだ。この後シャラポワがサーブをキープし1-1タイに戻すが、それからサフィーナが再び4ゲームを連取し5-1に。結局、その勢いを持続し、地元での大金星に結びつけた。試合後サフィーナは「世界ランク1位の選手を倒したのは初めてだから、私のテニス人生の中でも最高の勝利だったわ。」と興奮冷めやらない様子で語った。「観客の応援にも勇気付けられた。友達や親戚の応援にも助けられたわ。」

一方敗れたシャラポワは「第3セットで重要なポイントがいくつかあったけど、そこでポイントが取れなかったことが差になって出たわ。」と試合を分析した。「ファイナルセットで1-5とリードされたときに非常にリラックスしてプレーができたので5-5のタイまで持ち込めたの。でもそこからディナーラ(サフィーナ)がサーブをキープし、ラッキーなポイントもいくつかあって、流れが向こうに行ってしまった。」と肩を落とした。

しかしシャラポワは、「でもこの2週間、ロシアで楽しい時を過ごすことができたからこの負けのことは忘れることにするわ。今日の試合のよかった点だけを見るようにするつもり。」と世界ランク1位の気構えを見せた。

その他の準々決勝では、今大会過去2度優勝している第6シードのA・ミスキナ(ロシア)が同胞で第4シードのE・デメンティエワ(ロシア)に6-2, 6-3のスコアであっさり敗れた。勝ったデメンティエワは「今日はうまく気持ちをコントロールすることができたの。それが功を奏したと思うわ。」と語った。一方敗れたミスキナは、デメンティエワとの最近の4試合ですべて勝利していただけに残念な結果となった。また今大会の通算成績も13勝4敗となった。

2004年の全米オープン覇者で第8シードのS・クズネツォワ(ロシア)も、地元の期待に沿えず準々決勝でF・スキアボーネ(イタリア)に6-3, 6-1であっさりと敗れた。スキアボーネは木曜日に第2シードのA・モレスモ(フランス)に6-1, 6-1で圧勝しており、2試合連続の大金星となった。スキアボーネは準決勝でデメンティエワと対戦する。スキアボーネはツアーでまだ優勝がなく、先月のバリの大会でも決勝に進んだが、世界ランク2位のL・ダベンポート(アメリカ)の前に屈していた。

また第3シードで今季全仏・全米オープンで準優勝と絶好調のベテランM・ピアース(フランス)E・リホフツェーワ(ロシア)と対戦、6度のマッチポイントをしのぎ7-5, 4-6, 7-6 (8-6)で下し、準決勝に駒を進めた。

第1セットを5-7で落とした後、リホフツェーワが反撃を開始、第2セットを奪取すると、第3セットのタイブレークでも6-0とリードし試合に王手をかける。しかしそこからピアースは底力を見せなんと8ポイントを連取、見事勝利を収めた。これでピアースは最近の3大会で全て準決勝以上に進んだことになった。

試合後ピアースは「テニスは終わるまで分からないものね。エレーナ(リホフツェーワ)はすばらしい試合をしていたわ。彼女のストロークはとても好調で、本当に大変な試合だった。でも終わるまで絶対にあきらめないと思っていて、それがよかったみたい。」と語った。ピアースは準決勝でサフィーナと対戦する。


ドミトリー・ツルスノフ
ロシア男子勢を牽引するツルスノフ
画像提供:Getty/AFLO

男子部門では、準々決勝で地元期待の第3シードM・ヨージニ(ロシア)が、同胞でワイルドカード(主催者推薦)出場のD・ツルスノフ(ロシア)の前に2-6, 6-4, 2-6で屈した。ヨージニは今季1度も準決勝進出がなく、準々決勝敗退は6度目となった。

一方勝ったツルスノフは自身2度目のツアー準決勝進出となった。「ヨージニはとても速いテンポでプレーをしてきたので、それに慣れるまで時間がかかったよ。でもいくつかいいポイントをとれてから、流れが自分に向いてきた。」と試合を分析した。

ツルスノフの準決勝の対戦相手はまたもや同胞の第7シードI・アンドレエフ(ロシア)。アンドレエフは準々決勝でD・ブラッチアリを6-4, 6-1で下しての準決勝。

試合後アンドレエフは「試合開始当初はタフだったよ。ブラッチアリのサーブがよく、タイミングが取れるまでに時間がかかった。」と語った。「でも第2セットではいいプレーができた。準決勝はとってもタフな試合になると思う。ドミトリー(ツルスノフ)は調子がいいから気をつけないといけない。」と気を引き締めた。

また第6シードのN・キーファー(ドイツ)M・ミルニ(ベラルーシ)を6-3, 6-4で下し、準決勝に駒を進めた。キーファーは予選勝ち上がりの地元期待I・クニツィンと対戦する。クニツィンはA・パベル(ルーマニア)に6-3, 6-2で圧勝しての準決勝。

クニツィンは「今日は本当にいい日だった。パベルにストレートで勝てると思っていなかったからね。今日の自分のプレーは最高だったと思う。」と喜びを表した。クニツィンはこの試合がツアーでわずか12試合目で、この勝利により4勝目を飾った。

これでロシア勢は女子が2人、男子が3人準決勝に残っており、地元ファンにとってはうれしい大会となった。

(2005年10月15日)

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