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疑いがかけられているアルゼンチン勢 |
画像提供:Getty/AFLO |
(アルゼンチン、ブエノスアイレス)
G・カニャス(アルゼンチン)、M・プエルタ(アルゼンチン)に続き、またしてもアルゼンチン選手による禁止薬物の使用が明らかになった。
12日、フランスのレキップ紙が伝えたところによると、世界ランキング25位でアルゼンチンのダブルス・スペシャリストであるM・オード(アルゼンチン)が、今年の全仏オープンの際の行われた薬物検査で陽性反応が出ていたという。
レキップ紙によると、オードが頭髪の脱毛予防として約9年間にわたり服用していた薬に禁止薬物であるフィナンステライドの成分が含まれていたとコメントしている模様。フィナンステライド自体は、昨年11月にATPの指定する禁止薬物リストに付け加えられたもので、それ以前は禁止薬物として登録されていなかったという。
報道についてコメントを求められたオードは、「弁護士に全てを任せてあるので、僕からこのことについてコメントすることはありません。」と語るに留まっている。
禁止薬物の使用について、アルゼンチン選手を取り巻く環境は日を追うごとに厳しさを増している。オードを含め既に今年だけで3人に禁止薬物使用疑惑が持ち上がっている。まず8月にカニャスが2年間の出場停止処分を受け(本人は否定)、先週AIGオープン出場のために来日していたプエルタにいたっては、2度目の禁止薬物使用により永久追放ということまでささやかれている(本人は使用を否定)。
さながらアルゼンチン選手集中砲火の様相を呈しているが、真相は未だ明らかにされていない。
(2005年10月12日)