惜しくも2回戦で敗退となった中村

画像提供：tennis365.net

（東京、有明）

AIGオープン大会4日目は、朝方降っていた雨が止んで、予定通り各コートで試合が始まった。

第2コートで行われた女子シングルス2回戦、日本期待の中村藍子（日本）は急成長株の第８シードのS・ミルザ（インド）と対戦、1-6, 4-6で敗れ、惜しくも姿を消すこととなった。

第1セット開始早々、ミルザのフォアハンド強打が炸裂し、ストロークが浅く入る中村はリターンエースを食らうなど苦戦を強いられる。第5ゲームで何とかサービスゲームをキープするが、それが精一杯で、結局6-1でミルザが圧倒し第1セットを先取する。

セット間で休憩を取った中村は第2セットから、ミルザの高い打点からのハードヒットを防ごうと低く深い球を返しミルザにリズムをつかませない。お互いにキープが続いた後の第5セット、15-40で中村が2つのブレイクポイントを手にするチャンスが巡ってきた。しかし、ミルザはあせらずに強力なサーブから立て直し、キープに成功。

第7ゲームでも3本のブレイクポイントを持った中村だが、ミルザのサーブをリターンできずブレイクできない。ここで、低めに集めていた中村のショットがネットにかかりミスが増え始め、それを見逃さなかったミルザが第10ゲームでブレイクし、そのまま押し切って勝負を決めた。中村が第7ゲームでのブレイクチャンスを活かせなかったことが試合の分かれ目となった。

フォアハンドショットを打つミルザ

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試合後のインタビューで中村は、「ミルザ選手がハードヒットしてくる事は予想できていたので、ワイドにサーブを打っていったんですが、ファーストポイントでいきなりストレートに打たれてしまい、次のリターンも物凄いリターンが来て、正直とてもびっくりしてしまいました。自分のチャンスで焦って攻めてしまったのが、今後の課題です。」とコメント。

第2セットの絶好のチャンスでミスしてしまったことについては、「ブレイクチャンスでは、退いてポイントをとられるなら、強気の姿勢で積極的にいこうと考えていました。その結果なので、積極的にいったことは後悔していません。」と語り、敗戦にも気を落としていない様子だった。

今大会の収穫は1回戦を勝ちきれたことと言い、ミルザとの再戦では違った対応で攻めるとコメントした中村。今後はタイでの大会と全日本選手権に出場予定ということである。