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一時の不調から立ち直りつつあるミスキナ |
画像提供:Getty/AFLO |
(インド、コルカタ)
調子を落としていたミスキナが復調の兆しを見せている。
サンフィースト・オープン(賞金総額17万ドル、ティアⅢ、インドア)は日曜日決勝が行われ、今大会第1シードのA・ミスキナ(ロシア)がK・シュプレム(クロアチア)を6-2, 6-2のストレートで下し、今季ツアー初優勝を飾った。
昨年、全仏オープンを制し、祖国ロシアをフェドカップ優勝に導いたミスキナが世界のトップに立つのは時間の問題と思われたが、不幸にも母親の病気や怪我により体調を崩し、出る試合、出る試合、初戦敗退という状態が暫く続いていた。
しかし、今大会のミスキナは強かった。先週ロシアチームが優勝したフェドカップの試合での敗退を除けば、現在22試合中18勝と絶好調。今大会でも5試合を行い、たった16ゲームしか落としていない。
本来の切れ味鋭いプレーで初戦から圧倒的な強さを見せると、決勝戦ではシュプレムを僅か59分で玉砕した。
試合後ミスキナは、「スコアほど楽な試合ではなかった。サービスの調子がイマイチだったし、第2セットの序盤は少しナーバスになっていたわ。サービスゲーム落としてしまった後、すぐにブレークバックすることが出来たのが良かったわね。とにかく今日勝利できて凄く嬉しいわ。この勝利がトップ10に返り咲くきっかけになってくれることを願うわ。」と笑顔で語っていた。
昨年10月のモスクワの大会以来の優勝を飾ったミスキナは、WTAツアー10勝目。一方のシュプレムはこれまで決勝に3度進出しているが、一度も優勝がない。最後に決勝に進出したのは、2003年6月のウィーンの大会だった。
ミスキナは、同胞E・リホフツェーワ(ロシア)と組んで出場したダブルスでも見事優勝している。
(2005年9月26日)