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シャラポワ敗退、決勝はピアース対クレイステルス

マリア・シャラポワ
今年はグランドスラム優勝ならなかったシャラポワ
画像提供:Getty/AFLO

(アメリカ、ニューヨーク州フラッシング)

残すところ3日となったUSオープンは女子シングルス準決勝が行われ、第4シードのK・クレイステルス(ベルギー)と第12シードM・ピアース(フランス)が決勝進出を決めた。クレイステルスと戦った第1シードのM・シャラポワ(ロシア)は惜しくも敗退した。

ピアースは第6シードE・デメンティエワ(ロシア)と対戦し、3-6, 6-2, 6-2の逆転勝利で、今季は全仏オープンに次いで2度目、またUSオープンではフランス人女性として初の決勝に進出した。

今大会これまで1セットも落とさずに準決勝に進出していたピアースは、第1セットは背中や足の具合も悪かったようで、デメンティエワ相手に初めてセットを落とした。
しかし第1セット終了後メディカルタイムアウトを取り、ツアートレーナーから背中と足の治療を受け、右足にテープを巻いて登場すると、本来の動きを取り戻し積極的にネットに出始めた。それが功を奏し、第2・3セットともに開始早々デメンティエワのサーブをブレーク、見事勝利を手にした。
第3セットではピアースがいきなり5-1とリード。第7ゲームを落とすものの、第8ゲームでは3度のデュースを振り切り、最後は強烈なサーブでデメンティエワのリターンミスを誘った。

30歳のピアースはこれでグランドスラム大会6度目の決勝進出。1995年の全豪オープン、そして2000年の全仏オープンでは見事優勝を飾っており、最近の24試合中22勝と絶好調。今季は全仏オープンでもJ・エナン=アルデンヌ(ベルギー)に敗れたものの、準優勝している。

一方敗れた23歳デメンティエワは昨年準優勝していた大会だけに残念な結果となった。準々決勝では、第2シードL・ダベンポート(アメリカ)をマッチポイントをしのぎ、逆転でファイナルセット・タイブレークで下していた。
しかし準決勝では、ピアースの取ったメディカルタイムアウトにリズムが乱れたのか、第3セットでは試合全体で犯した32のエラーのうち19を記録している。
ピアースは、「試合の最初は、相手に弱みを見せたくなかったので、テーピングもなにもしないで出たけど、全然動けなくて、第1セットを落としてから、もうこれじゃいけないと思って治療を受けたわ。」と、開き直って試合に挑んだのが勝利の鍵だったようだ。
ただデメンティエワは、「12分もタイムアウトを取られたら、さすがにリズムを崩すわ。もちろんタイムアウトは許されているけど、それが戦略だとするとね... 本当に治療する必要があったのかしら。」と、多少の不満が残る。もちろんこれに対してはピアースも「17年間もツアーに出ている私が、そのようなアンフェアなことするわけがないでしょう。」と一蹴している。

メアリー・ピアース&キム・クレイステルス
復活対戦の行方はどうなるのだろうか
画像提供:Getty/AFLO

ピアース戦の後に行われたもう1つの準決勝は、クレイステルス対シャラポワの注目の一戦だったが、6-2, 6-7(4-7), 6-3の激戦を制したのはクレイステルスだった。

ここまでの勝ち上がりと同様に、クレイステルスの一方的な試合運びで第1セットが終了した後、シャラポワはさすがに女王の意地を見せ、第2セット4-5とリードされながらも挽回を果たした。第12ゲームでは5度のマッチポイントを凌ぎ、29回も続いたラリーの攻防を制してなんとか試合をつなぎとめた。その後デュースまで追い上げ、最後はクレイステルスのサービス・リターンがアウトになりタイブレーク突入となった。
クレイステルスは、「あのマッチポイントでは私は持てるもの全てを出したのに、シャラポワがさらにすごい勢いで反撃してきた。」とその瞬間を振り返った。
そのタイブレークはシャラポワが勝ち取ったものの、試合の流れを変えるまでには至らず、第3セットではクレイステルスがいきなり4-0とリードする。その後シャラポワも粘り、3-5となったが、長いラリーが続いた9ゲーム目、最後はシャラポワのボールがネットにかかり、2時間14分の試合に終止符を打った。

これで両者対戦成績はクレイステルスの4勝0敗となった。

クレイステルスはこれまで4回グランドスラム決勝進出を果たしているが、まだ優勝していない。2003年のUSオープン決勝では同国のJ・エナン=アルデンヌに屈している。
去年の左手首の怪我から奇跡的な復活をし、今年3月には134位まで落ちていたランキングもUSオープン前には4位まで浮上、今季通算で55勝6敗という好調ぶりだ。また、前哨戦のUSオープン・シリーズで最高のポイントを稼いだ選手として、もしUSオープンで優勝すれば、通常の優勝賞金の倍となる220万ドル(約2億4千万円)を獲得することができる。

女子シングルス決勝は、現地10日土曜日の午後に行われる。

(2005年9月10日)

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