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シャラポワ連覇ならず、ヴィーナスが夢を断ち切る◇10日目結果

右マリア・シャラポワ、左ビーナス・ウィリアムズ
シャラポワ無念の敗退、喜びのヴィーナス
画像提供:Getty/AFLO

(イギリス、ウィンブルドン)

大会10日目、女子決勝戦への切符を掛けた準決勝2試合が行われた。
第14シードのV・ウィリアムズ(アメリカ)対前年度覇者で第2シード、M・シャラポワ(ロシア)との試合は、激しいストロークの応酬となった。しかし、試合は7-6(7-2), 6-1で、ナンバー1だった頃を彷彿させるようなプレーを見せたヴィーナスが勝利し、シャラポワの2連覇の夢は絶たれた。

この日は、試合開始直前から雨が降り始めた。観客がやきもきすること4時間強、ようやく5時過ぎに試合開始の宣言がされた。ところが、翌日以降への影響も考えて、センターコートで2試合連続で行う予定であった女子準決勝は、No.1コートと同時進行で行うことが決定された。その結果、当初センター・コートの第1試合に予定されていた、L・ダベンポート(アメリカ)A・モレスモ(フランス)の試合がNo.1コートに移され、第2試合だったヴィーナス対シャラポワ戦がそのままセンターコートで行われることになった。

試合は出だしから互いに譲らない白熱した展開となったが、最初にリードを奪ったのはヴィーナスで、一気に5-2まで持ち込んだ。しかし、シャラポワもそこから粘りをみせ、まずはサービスをキープ。続くヴィーナスのサービス・ゲームで2度あったセット・ポイントも許さず、結局タイブレークにもつれ込ませることに成功した。しかし、そのタイブレークではヴィーナスが終始リードし、第1セットを先取するに至った。第2セットの第1ゲームのシャラポワのサービス・ゲームをラブ・ゲームでブレークに成功したヴィーナスは、続く第2ゲームとその後の第6ゲームに訪れたブレークのピンチをいずれも跳ね除け、リードを広げると、そのまま勝利を得た。

「相手のプレーに合わせて自分の調子を上げることができた。」と会心の試合ができたヴィーナスも満足気に話す。第2セットで5-1とリードした時は、さすがのヴィーナスも勝てると思ったようだ。「彼女のプレーももちろんよかったけど、私に勝つには2回もブレークをしなくてはいけなくて、特に芝では難しいからね。」と語り、更に「もちろん今日の試合には満足だけど、このレベルの試合は私ならできるといつも思っていた。ただ、この大会でようやくそれを実践する機会が訪れたというところね。」とコメントを残した。
一方のシャラポワは、女王らしくさすがと思わせる場面もあったものの、全体的には不満の多い試合内容だった。「自分のベストのテニスができなかった。でも彼女(ヴィーナス)が私にそうさせてくれなかったということね。彼女のボールは本当に深いし、ビッグ・サーブも確実に決めてくるし。私のサーブはあそこまでは行かないわ。」とコメントをした。

18歳のシャラポワは、25歳のヴィーナスとの対戦成績は2勝0敗だった。今年3月のマイアミでの準決勝でも6-4, 6-3で勝利を上げていたが、これで芝での連勝も22でストップした。
「とても残念。だってこの大会は私にとって、どんな大会よりも、一番思い出深い大事な大会だもの。でも勝ちたくても勝てないってこともあるのよね。」と連覇達成ができなかったシャラポワは、ため息混じりに語ったが、「でもこれから何年もチャンスはあることだから。」と気を新たにしていた。

ヴィーナスの決勝進出が決まったことで、6年連続でウィリアムズ姉妹の少なくともいずれかが決勝戦進出をしたこととなり、ヴィーナス自身はこれでウィンブルドンの準決勝では5勝0敗となった。ヴィーナスは2000年と2001年に優勝しており、その後の2年間の決勝は姉妹決戦となり、いずれもセリーナが優勝を飾っている。昨年は、記憶に新しいが、セリーナがシャラポワに敗れている。

ヴィーナスは、土曜日の決勝では、第1シードのダベンポートと第3シードのモレスモの勝者と、チャンピオンの座を争う。両者の試合は、お互い一歩も譲らない展開だったが、ダベンポートが6-7(5-7), 7-6(7-4), 5-3とリードしたところで、雨のため翌日に順延となってしまった。ダベンポートとヴィーナスは、フェド・カップのアメリカ代表のチーム・メイトである。

第1セットでまずリードしたのはモレスモで、5-3でサービング・フォー・マッチを向かえる。しかし、粘るダベンポートがセットポイントをしのいでブレークすると3ゲーム連取で6-5と逆にサービング・フォー・セットを握ったが、そこではブレークされてしまった。タイブレークでは、5-4とダベンポートがリードしたが、その後の3ポイントはモレスモが連取し、第1セットを先取した。
第2セットもモレスモのリードでスタートし、ゲームカウントは3-1に。しかしダベンポートが4ゲーム連取で5-4にした後は互いにサービス・キープで、またもタイブレークに。今度は4-2と優位に出たダベンポートがそのまま決めた。
第3ゲームも攻防戦が続いたが、3-5で劣勢に立つモレスモが、自分のサービス・ゲームで1ポイントを得たところで、試合が雨のため順延されることになった。

1999年のチャンピオンであるダベンポートは、復帰後好調を続けるK・クレイステルス(ベルギー)との4回戦では、フルセットにもつれ込んだが辛くも逃げ切り、続く準々決勝では、昨年のUSオープン・チャンピオンであるS・クズネツォワ(ロシア)を7-6(7-1), 6-3で下し、そのUSオープンの準決勝で敗れていた雪辱を果たしていた。

来週の火曜日に26歳の誕生日を迎えるモレスモは、火曜日の準々決勝ではA・ミスキナ(ロシア)を6-3, 6-4で下していた。いまだグランドスラムでの優勝がないが、ウィンブルドンでは2002年と昨年の2回ベスト4入りを果たしている。

29歳のダベンポートは、これまで3度のグランドスラム・チャンピオンに輝いたが、最後に取った2000年の全豪オープン以来となる優勝を狙っている。ダベンポートは対モレスモ戦では8勝3敗で、5年前のシドニーの大会の決勝で敗れて以来、7連勝中である。

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