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エナン=アルデンヌ圧勝で2度目の全仏優勝

ジュスティーヌ・エナン=アルデンヌ
優勝カップにキスするエナン=アルデンヌ
画像提供:Getty/AFLO

(フランス、パリ)

全仏オープン大会13日目の土曜日、女子シングルス決勝が行われた。地元フランスの期待を一身に背負ったM・ピアース(フランス)がサービスゲームをキープして決勝戦の幕が切って落とされたが、そこからはJ・エナン=アルデンヌ(ベルギー)の独壇場となってしまった。

今大会第10シードのエナン=アルデンヌは6-1, 6-1でピアースに圧勝し、2年ぶりの全仏オープン優勝、自身4個目のグランドスラムタイトルを獲得した。今回の決勝は全仏オープン覇者同士の対決であったが、開始直後からエナン=アルデンヌの一方的な展開となり、わずか62分で終了。水曜日に23歳の誕生日を迎えたエナン=アルデンヌは、この勝利で病気と怪我から復帰した後の連勝を24に伸ばし、今季の成績を27勝1敗とした。
「病気になる前よりも今のほうが試合していて楽しい。それが(好調の)鍵だと思う。コートに立っている一瞬一瞬が楽しくて、ボール1球1球に心を込めて打っているわ。本当に楽しいの。テニスを愛しているからこそプレーしているし、それは情熱ね、私の。」とエナン=アルデンヌは最近の好調ぶりの背景についてコメントする。

今季4勝目となったエナン=アルデンヌは、全仏オープンを制した最も低いシード選手となった。
「私はまだ100パーセントの調子ではないわ。もっといいプレーができるはず。でも、クレーコートでは負けなしだから、それは自分でもよくやったと思う。」
2003年にはK・クレイステルス(ベルギー)とのベルギー人対決を制して優勝したエナン=アルデンヌは、今回は4回戦で唯一かつ敗北寸前の苦戦を味わった。第6シードのS・クズネツォワ(ロシア)に2つのマッチポイントを握られ、もうここまでと誰の目にも映ったが、そこから見事に持ち直して勝利を収めるた。それ以降はとんとん拍子で準々決勝では第2シードのM・シャラポワ(ロシア)に、準決勝では第7シードのN・ペトロワ(ロシア)に快勝し決勝進出を決めた。

決勝では、エナン=アルデンヌは最初のゲームこそ落とすものの、そこから14ポイントを連取するなどして、試合の主導権を奪い、たった26分で第1セットを終了した。第2セット第1ゲームではピアースがブレイクポイントを迎えるが決めることが出来ず、逆に次のゲームをブレイクされてしまう。観客の声援もあり、第4ゲームでピアースはようやくサービスキープに成功するが、次のサービスゲームの第6ゲームでは相手のブレイクチャンスでダブルフォールトするなど、準決勝まで好調だったサービスがこの日は全く駄目たった。最後はピアースのバックハンドがネットにかかり試合終了となった。

試合後のインタビューでエナン=アルデンヌは、「試合の最初から最後まで本当に集中していたと思うわ。彼女にプレッシャーをかけていったし、それがとても有効だったと思う。」と語った。
また、敗れたピアースは、「彼女は闘志にあふれたすごいプレイヤーよ。素晴らしい、引き締まったゲームをしていたと思う。彼女のショットはどれもとても強かった。」とコメントした。

この試合、ピアースは29本のミスをしたのに対し、エナン=アルデンヌはその約半分の15本に留まった。


左:J・エナン=アルデンヌ 右:メアリー・ピアース
涙ぐむピアースと、スピーチするエナン=アルデンヌ
画像提供:Getty/AFLO

ピアースは、「身体的にも、精神的にも限界だったわ。私はこの2週間に全精力を注いできて、おかげで素晴らしい大会になった。まさか決勝まで勝ちあがれると思っていなかったので、とても嬉しい。でも、負けてしまったことは悔しい。もう少しいい試合がしたかった。」と喜びと悔しさの混じった心境を語った。

グランドスラム決勝進出の最年長記録は、1994年のウィンブルドンで37歳のM・ナブラチロワ(アメリカ)が準優勝した時のもので、30歳のピアースの記録はこれに次ぐものである。1995年に全豪オープンでグランドスラム初優勝を飾ったピアースは、その他のグランドスラム決勝では1994年の全仏オープンでA・サンチェス=ビカリオ(スペイン)に敗れ、1997年の全豪オープンでM・ヒンギス(スイス)に敗れており、ここまで2勝3敗という記録である。

エナン=アルデンヌは、「今日の試合、彼女にとって簡単な状況ではなかったと思うわ。沢山のプレッシャーと戦わなくてはならなかったし、ここは全仏オープンの決勝でしょ、難しかったと思うわ。」と、ピアースを気遣ったコメントをした。
2001年には、背中と足首の怪我のためにランキングも100位以下に落ちたピアースは、その後は表舞台に立つこともほとんどなかった。しかし今年は徐々に調子をあげ、今大会でも準々決勝でL・ダベンポート(アメリカ)に快勝して本格的な復帰を印象付けた。続く準決勝でもE・リホフツェーワ(ロシア)に勝利し、全仏タイトル獲得まで後一歩と迫った。

今回の優勝で、エナン=アルデンヌはランキングも12位から7位へと上昇する模様。現在23位のピアースも10位台上位へ上昇すると予想される。



左:マックス・ミルニ 右:ヨナス・ビョークマン
男子ダブルス優勝のミルニとビョークマン
画像提供:Getty/AFLO

この日は男子ダブルス決勝も行われ、第2シードのJ・ビョークマン(スウェーデン)/M・ミルニ(ベラルーシ)組が第3シードで2003年チャンピオンのB・ブライアン(アメリカ)/M・ブライアン(アメリカ)組に2-6, 6-1, 6-4で逆転勝利し、優勝を決めた。

ビョークマン/ミルニ組は、第1セットを落としリードされた第2セットで、一時雨天中断となり、試合再開された後ブライアン兄弟からブレイクを奪い、セットオールに持ち込むと、そのまま第3セットも押し切り試合を決めた。

33歳のビョークマンは8つ目のグランドスラムダブルスタイトル獲得だが、全仏オープンでは初の優勝。27歳のミルニはビョークマンとは初のメジャータイトル獲得である。

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