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| バックハンドを決めたモレスモ |
| 画像提供:Getty/AFLO |
(フランス、パリ)
全仏オープン6日目、女子シングルス3回戦が行われ、地元期待の第3シード、A・モレスモ(フランス)が登場した。ポイントを決めるたびに大歓声が沸き起こるほど、モレスモに対する地元の期待は高かったが、当の本人はその声援を力にするどころかプレッシャーに感じたようで、いつもの切れのあるテニスは最後まで見ることは出来なかった。結局、第29シードのA・イバノビッチ(セルビア・モンテネグロ)に6-4, 3-6, 6-4で金星を献上することとなった。
今季は、コーチにヤニック・ノアを迎え、初のグランドスラムタイトルを狙った25歳のモレスモだったが、またも大会制覇にはいたらなかった。モレスモは未だ全仏オープンで4回戦の壁を超えられないでいる。敗北を喫したモレスモは「この敗北を明日に繋げるわ。どこが良くて、悪かったのか冷静に分析するの。この敗戦は他のどの敗戦よりも悔しいわ。」と短くコメントするに留まった。
この日のモレスモは、明らかに硬かった。試合序盤から動きが鈍く、いつもの攻撃的なテニスが全く見られない。ずるずるとイバノビッチのリズムで試合が進み、気が付くと第1セットを失っていた。第2セットに入っても一向に調子のあがらないモレスモは1-3とリードを許すが、そこでやっと眼が覚めたのか、そこから5ゲームを連取して第2セットを6-3で奪取する。しかし波に乗れないモレスモは、最終セットに入ると逆にイバノビッチの勢いに押され守勢に回ってしまう。そして最後は自身のダブルフォルトで試合に幕を閉じた。過去の戦歴では3-0とイバノビッチに対し負け無しだったモレスモだったが、敗戦を振り返り次のように語った。「最終ゲームはひどかったわ。彼女は決して試合を諦めなかったし、以前よりもレベルアップしていた。悔しいけど潔く負けを認めないといけないわ。」
またこの試合では、最終セットの途中でイバノビッチがトレーナーを呼んだ際に、観客から大ブーイングが起きた。このことについてイバノビッチは「あの時は、呼吸をするのも苦しかったの。頭もくらくらだったし。でもモレスモは地元の期待を背負っているのだから、こういう事(ブーイング)が起こるのも予測はしていたわ。私は、とにかく試合にだけ集中するよう心がけたの。頭はクールな状態にして、彼女(モレスモ)にプレッシャーを与えることだけを考えていたの。とにかく勝てて嬉しいわ。」と笑顔で語った。イバノビッチの4回戦の相手はA・グローネフェルド(ドイツ)を7-6 (7-3), 7-5で破った第22シードのF・スキアボーネ(イタリア)。
また、この日は女子ダブルスの試合も行われ、浅越しのぶ/K・シュレボトニック
組が、6-2, 6-1でM・マレーロ(スペイン)/A・パーラ=サントンハを下し3回戦進出を決めている。