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今季初優勝を決めたヴィーナス |
画像提供:Getty/AFLO |
(トルコ、イスタンブール)
V・ウィリアムズ(アメリカ)が全仏オープンに向けて、確実にギアをトップに入れてきた。賞金総額20万ドルのイスタンブール・カップ決勝で、トップシードのヴィーナスが第2シードのN・バイディソバ(チェコ共和国)を6-2, 6-3で退け、今季初優勝を決めた。
ヴィーナスは1週間を通じて、たった12ゲームしか失っておらず、優勝セレモニーのインタビューでも、「全仏オープン直前のこの大会で優勝することが出来て本当に嬉しいです。これで、今大会での試合感覚と、自信をそのままローラン・ギャロスに持っていくことが出来ます。今週対戦した4人は、それぞれ違ったプレースタイルだったこともあって、全仏オープンの良い準備になりました。特にニコレ(バイディソバ)は、今伸び盛りの素晴らしい選手で、彼女とのラリーは十分に楽しめました。」と、昨年5月にチャールストンとワルシャワで2週連続優勝を決めて以来、ほぼ1年ぶりのツアー大会優勝に満足げだった。
敗れたバイディソバは、先月16歳の誕生日を迎えたばかりであるが、昨年既にツアー2勝を果たすなど急成長株である。試合後の会見では、「今日はヴィーナスの調子が良すぎました。それに私もミスを沢山してしまいました。でもそれは、私が普段打ちあうことのないようなショットを、これでもかという感じで打たされ続けたからです。決勝で負けたことはもちろん残念ですが、良い1週間を過ごす事が出来たと思っています。自分にとっては、今回が初めてのクレーコート大会決勝進出でしたし、このサーフェスでも自分が成長していることが確認できたので、とても満足しています。」とコメントした。
来週月曜日から全仏オープンが始まるが、この両者が上位に食い込んでくることは間違いないだろう。