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女子ツアー最終戦WTAチャンピオンシップスの見所
今大会の第1シードとして出場するのは、20歳のキャロリーン・ウォズニアキ。今年のグランドスラムではUSオープンでのベストが最高成績となっているが、年を通して21大会に出場し5つのタイトル獲得はツアートップの成績。今年10月には念願の世界ランク1位の座を射止めた。新時代の女王として最後の戦いに臨む。 そして第2シードとして出場するのは、世界ランク3位のベラ・ズヴォナレーワだ。今季はウィンブルドンとUSオープンの2大会連続でグランドスラム決勝進出を果たしたものの、あと一歩のところでタイトルに手が届かなかった。このツアー最終戦でも2008年に決勝進出を果たしているが、準優勝に終わっている。何よりも欲しいビッグタイトル獲得に向け、そのポテンシャルを余すことなく披露してくれるだろう。 昨年のUSオープンでセンセーショナルな復活を世界に見せつけたキム・クレイステルスは、現役復帰から1年もしないうちにトップ10に返り咲き、今年のUSオープンで2連覇を達成した。ツアー最終戦には過去6度の出場があり、2002年と2003年には見事に大会連覇を達成している。今年の出場者の中で唯一の優勝経験者として、その戦い方に注目が集まる。 世界ランク6位のフライチェスカ・スキアボーネは、今年の全仏オープンでイタリア人女性として史上初となるメジャータイトルを獲得し一気にブレークを果たすと、30歳にして初となるツアー最終戦の出場権を手に入れた。全仏オープン以降はタイトルから遠ざかってはいるが、躍動感と意外性が満載のプレーは、対戦相手に一瞬の油断も許さない。 昨年のHPジャパン女子オープンで自身初となるタイトルを手に入れたサマンサ・ストザーは、2005年と2006年にダブルスで連覇を達成しているが、シングルスでは今年が初出場となる。今季のグランドスラムでは、全仏オープンで2年連続の決勝進出を果たしたものの、スキアボーネの勢いの前にビッグタイトルを獲得できなかった。男子並みのスピンボールを自在に操るストザーが、そのパワーで優勝を目指す。 残る出場者であるイェレナ・ヤンコビッチ、エレーナ・デメンティエワ、そして滑り込みで出場権を獲得したヴィクトリア・アザレンカも虎視眈々とタイトルを狙う。ここ数年は安定した成績を残してきたものの、いまだにメジャータイトルとは縁のないヤンコビッチは、そろそろビッグタイトルを取りたいところ。そのヤンコビッチよりもビッグタイトルを待ち望まれているのが、29歳のデメンティエワ。2008年の北京オリンピックでは金メダルを獲得したものの、この最終戦では2003年から4年連続でラウンドロビン敗退を喫するなど相性は良くない。2008年のベスト4を超える成績が期待される。そして最後の出場枠を射止めたアザレンカは、昨年に続き2回目の出場となる。ビッグタイトルに縁はないものの、そのポテンシャルは時に世界ランク1位を大きく上回る力を秘めている。大番狂わせに期待したい。 ダブルスでは、ヒセラ・ドゥルコ/フラビア・ペネッタ組が登場する。今季のグランドスラムではウィンブルドンでのベスト4が最高成績ながら、ツアートップとなる5大会で優勝を飾り、一躍トップチームとなった。 その他には、クベタ・ペシュキ/カテリーナ・シュレボトニック組、リサ・レイモンド/ルネー・スタブズ組、そしてヴァニア・キング/ヤロスラーヴァ・シュウェドワ組がダブルスのタイトルを争う。 |
WTAチャンピオンシップス 初日
大会初日の見どころ
いよいよ始まる今年の女子ツアー最終戦。長いシーズンを戦い抜いた8人の精鋭たちが、今年最後のビッグタイトルを懸けて熱い火花を散らす。
昨年のチャンピオンであるセリーナ・ウィリアムズ、そして一昨年のチャンピオンであるヴィーナス・ウィリアムズが欠場する中、全ての選手に優勝するチャンスがあるだけに、初戦からエンジン全開の戦いが期待される。
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WTAチャンピオンシップス 2日目
大会初日の結果
いよいよ始まった今年の女子ツアー最終戦。オープニングマッチでは、世界ランク2位のベラ・ズヴォナレーワが元世界ランク1位のイェレナ・ヤンコビッチを圧倒、幸先の良いスタートを切った。第2試合では、世界ランク1位のキャロリーン・ウォズニアキがエレーナ・デメンティエワを破り、年度末ランキング1位に王手をかけた。全仏オープン決勝と同じ組み合わせとなった最後の試合では、サマンサ・ストザーがフランチェスカ・スキアボーネに勝利、全仏での雪辱を見事に果たした。
大会2日目の見所
オープニングマッチを勝利で飾ったズヴォナレーワが、滑り込みで今大会の出場権を獲得したヴィクトリア・アザレンカを迎え撃つ。すでに1勝しているズヴォナレーワは、この試合に勝てばラウンドロビン通過がグッと近づくだけに、スッキリと勝利したいところだが、アザレンカは直前のクレムリン・カップで優勝しており、その勢いは侮れない。両者の対戦成績は5勝2敗でズヴォナレーワがリードしている。
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WTAチャンピオンシップス 3日目
大会2日目の結果
ホワイトグループ2試合、マルーングループ1試合が行われた大会2日目、年度末ランキング1位の座を争う2人の間で明暗が分かれた。年度末ランキング1位の座に王手をかけていたキャロリーン・ウォズニアキであったが、世界ランク7位のサマンサ・ストザーの強打の前にあえなく敗退を喫しただけでなく、ラウンドロビン突破にも黄色信号が灯ってしまった。一方、目下のライバルであるベラ・ズヴォナレーワはヴィクトリア・アザレンカにストレートで快勝、今大会にかける意気込みを感じさせている。また、USオープン以来の試合となったキム・クレイステルスは、体調が優れないイェレナ・ヤンコビッチを一蹴しラウンドロビン1勝目を挙げている。
大会3日目の見所
世界ランク1位のウォズニアキを破ったストザーが、ラウンドロビン全勝突破をかけてエレーナ・デメンティエワと対戦する。強力なスピンショットを武器とするストザーに対し、コートの中に踏み込んで打つフラットショットが魅力のデメンティエワと好対照な組み合わせとなった。両者の対戦成績は4勝2敗でデメンティエワがリード、さらにハードコートでは4勝1敗でデメンティエワがストザーを圧倒している。しかし、直近の対戦となった今年のUSオープンではストザーがファイナルセットのタイブレークで勝利しており、激戦が期待される。
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WTAチャンピオンシップス 4日目
大会3日目の結果
ラウンドロビン3日目、早くも準決勝に勝ち進む4人の選手が決定した。
すでにラウンドロビンで2勝していたサマンサ・ストザーは、エレーナ・デメンティエワにフルセットの逆転負けを喫したものの、第1セットを取った時点でマルーングループでの2位以上が確定、ベスト4進出一番乗りを決めた。 年度末ランキング1位の座と今大会ベスト4の座をかけて試合に臨んでいたキャロリーン・ウォズニアキは、今季の全仏女王であるフランチェスカ・スキアボーネに第1セットを奪われる苦しい展開から見事な逆転勝利を決め、グループステージ2位の座を確保した。 最後となったホワイトグループの試合では、キム・クレイステルスがヴィクトリア・アザレンカをフルセットで振り切りラウンドロビン2勝目を挙げ、すでに2勝しているベラ・ズヴォナレーワとともにベスト4進出となった。
大会4日目の見所
すでにグループステージ敗退が決まった2人、スキアボーネとデメンティエワがマルーングループ最後の試合を行う。お互いにこの試合が今シーズン最後の試合となるだけに、勝って終わりたいところだろう。30歳のスキアボーネと29歳のデメンティエワはこれまでに12度の対戦があり、デメンティエワが7勝5敗でリードしている。
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WTAチャンピオンシップス 5日目
大会4日目の結果
ラウンドロビン残りの3試合が行われた大会4日。長年ツアーのトッププレイヤーの一人として活躍続け、北京五輪では金メダルも獲得したエレーナ・デメンティエワが引退を発表、12年に及ぶツアー生活に静かに幕を下した。
この日の第1試合に登場したデメンティエワは、全仏女王のフランチェスカ・スキアボーネと対戦。この試合が現役最後となったデメンティエワであったが、スキアボーネの堅実なストロークとネットプレーの前にミスを連発、引退試合を勝利で飾ることは出来なかった。 デメンティエワの引退セレモニーに続いて行われた第2試合では、ベラ・ズヴォナレーワが各セットともブレークダウンから逆転に成功し、キム・クレイステルスをストレートで下している。この結果、ズヴォナレーワがホワイトグループ首位となり、準決勝でキャロリーン・ウォズニアキと対戦することとなった。 第3試合では、ヴィクトリア・アザレンカが調子の上がらないイェレナ・ヤンコビッチにストレートで快勝、すでにグループステージでの敗退が決まっていたが、今シーズン最後の公式戦を勝利で飾ることが出来た。
大会5日目の見所
今年のUSオープンで連覇を達成しているクレイステルスが、サマンサ・ストザーと準決勝で対戦する。デメンティエワには敗れたものの、今大会では世界ランク1位のウォズニアキを下すなど好調なプレーを続けるストザーに対し、クレイステルスが持ち前の攻撃的なプレーを展開することができるかどうかが勝負の分かれ目となりそうだ。両者の対戦成績は4勝0敗でクレイステルスがストザーを圧倒している。
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WTAチャンピオンシップス 最終日
大会5日目の結果
シングルス準決勝が行われた大会6日目、ついに今年最後の大舞台に上がる2人が決定した。
まず決勝進出を決めたのは、世界ランク4位のキム・クレイステルス。サマンサ・ストザーを相手に第1セット序盤でブレークダウンしながらも、逆転でセットを先取すると、第2セットではストザーを圧倒し、ツアー最終戦では7年振りとなる決勝進出を決めた。 続く準決勝を制したのは、世界ランク1位のキャロリーン・ウォズニアキ。すでに年度末ランキング1位の座を手にしているウォズニアキが、今季のグランドスラム2大会で決勝に進出していたベラ・ズヴォナレーワを破り、自身初のビッグタイトル獲得に向けて王手をかけた。 またダブルス準決勝も行われており、ヒセラ・ドゥルコ/フラビア・ペネッタ組が今季メジャー2勝のヴァニア・キング/ヤロスラーヴァ・シュウェドワ組を破ったほか、クベタ・ペシュキ/カテリーナ・シュレボトニック組が決勝進出を決めている。シュレボトニックは2007年にもダブルスで決勝に進出しており、その時のパートナーは杉山愛だった。
大会最終日の見所
今年最後の大一番に登場するのは、弱冠20歳ながらも女王の風格が漂い始めたウォズニアキと、元女王のクレイステルスとなった。今季はグランドスラムでは好成績を残せなかったものの、ツアーベストとなる6大会で優勝しているウォズニアキに対するのは、今季のUSオープンで2連覇を達成するなど大舞台での経験が豊富なクレイステルス。両者の対戦は昨年のUSオープン決勝の1度だけとなっており、その時はクレイステルスがストレートで勝利している。
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大会最終日の結果
大会最終日の結果
今年も激戦が繰り広げられた女子ツアー最終戦。ついに今年最後の女王が決定した。
昨年のセンセーショナルなツアー復帰からわずか1年、キム・クレイステルスがまた一つ大きな金字塔を打ち立てた。復帰から1年でツアー最終戦への切符を勝ち取るまでになったクレイステルスが、20歳で世界ランク1位の座を射止めたキャロリーン・ウォズニアキをフルセットで破り、連覇した2002年、2003年以来となる通算3度目のツアーチャンピオンシップ制覇を達成した。女子テニスツアーで最終戦を3度以上制した選手として、マルチナ・ナブラチロワ、シュテフィ・グラフ、クリス・エバート、そしてモニカ・セレスと並び歴史に名を刻んだ。 一方のウォズニアキは、今季はツアー6大会で優勝するなど大活躍のシーズンであったが、またしてもビッグタイトルを手にすることは叶わなかった。 |
ツアー・チャンピオンシップス/マスターズ・カップの仕組み
WTAツアーチャンピオンシップ、そしてATPテニスマスターズカップはそれぞれ、予選をラウンドロビン形式で行なう。
ラウンドロビン形式とは
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8人のプレイヤーを、1位と2位が別の組、3位と4位が別の組へ、といったように2組に分ける。
分かれた組の中で、それぞれ総当たり戦を行い、1位から4位までを決定する。
それぞれの組の上位2名までが決勝トーナメントに進出する。
総当たり戦の後、2名以上の選手が勝ち数で並んだ場合、次のように決定する。
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2名が並んだら、その両選手の対戦の勝者が勝ち抜け
3名以上が並んだ場合、セット獲得率の高い選手から勝ち抜け
以上で決まらない場合、ゲーム獲得率の高い選手から勝ち抜け
といったように、たすきがけで対戦する。
チャンピオンシップ、そしてマスターズカップに出場できるのは、それぞれシーズンを通して最も活躍した上位8名のみ。
またチャンピオンシップ、マスターズカップともにダブルスもあり、男子は8組、女子は4組が出場する。
昨年までの優勝者はこちらのページでチェック! → WTAツアーチャンピオンシップ / ATPテニスマスターズカップ