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鈴木 貴男

Vol.1 サーブは両足をステップして体重移動とリズムを作る

体重移動を回転運動につなげる

鈴木貴男は、身長が175cmで日本人の平均に近いが、時速200km級のサーブを打つことができる。その秘密はどこにあるのだろうか。

鈴木のサーブでまず目につく特徴は、両足ともステップするということだ。これにより、はっきりした体重移動が生まれ、彼の場合は、それを身体の回転につなげたり、打点を前にしたり、ネットに出やすくしたりというメリットにつなげている。また、リズムをとりやすいという効果もあるだろう。
ただし、助走の効果(遠投のときに助走するような効果)があるわけではないので、これだけでサーブが速くわけではない。あくまで、動きの流れやリズムを良くする効果がメインなので、それを生かして鈴木のようにスピードアップにつなげてこそ意味がある。だから、たとえばトスが高すぎて動きが途中で止まったりしたら何の意味もない。とくにアマチュアでは、右足をステップして左足に寄せたところでタメを作りすぎて流れを止めてしまう人が多いので、十分に注意してほしい。
カルロビッチやデントなどに比べて背が低い分、ジャンプは多少高めだが、身体がかなり前傾しているし、打った後の姿勢も崩れていないので、サーブ&ボレーにも適している。
それ以外の面については非常にオーソドックスかつ基本通りでクセがない。つまり逆に言えば、基本的なことが確実にバランス良くできていれば、175cmでも200kmのサーブが打てるということになる。

両足をステップするテイクバック

このように両足とも大きくステップすることが、鈴木のサーブを特徴づける。まず、トスを上げながら左足を前に出し、その流れのまま右足を左足に寄せて、その後も流れを止めずにスウィングにつなげている。彼のように両足をステップする場合、注意すべき点が2つある。ひとつはフットフォールトしやすいという点で、右足を動かしたときに左足を追い越してしまうこともあるため、ベースラインから十分に離れて立つという対応が必要だ。
そして2つめは、右足を左足に寄せたときに、そこでタメ(止まる時間)を作りすぎてしまうこと。そうすると流れが止まって、両足をステップした意味もなくなってしまうので注意してほしい。
鈴木貴男の正面から見たフラットサーブ
鈴木のサーブでは、両足のステップが完了した後(8)、そこで流れが止まることなく(あまりタメがなく)、なめらかにスウィング動作に移っている点が重要なポイントになる。それによってステップによる体重移動が、身体の回転運動に変換され、スウィングの加速につながっているからだ。その結果、腕の内旋・回内も非常に大きく行なわれている。
鈴木貴男の腹側から見たフラットサーブ
世界の基準では背が低い鈴木だが、だからといって高くジャンプしすぎることはなく、前に向かう意識を強く持っていることが、スピードアップにも素早いネットダッシュにもつながっている。また、サフィンと同様に手首のコックがしっかりと保たれており、厚い当たりのスピンサーブが打てることも、サーブ&ボレーには適している。

(テニスジャーナル 2005年11月号)
© SKI Journal Publisher Inc.

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