2016年09月26日
スマートテニスセンサーで計測してみると、スイング速度がある程度出ていてもボール速度やボール回転が不十分だったり、思った以上にボール速度が出ていない、という方もいらっしゃると思います。またもっと楽にボールを飛ばせるようになりたい、体全体で打ってる感じがなくてばらばらになっているのを改善したい。
そんな方はどこに原因があるのでしょうか? またどんなドリルをやっていけばよいのでしょうか?今回はその解決方法をご説明していきます。
スローイングモーション(ラケットを放り投げるような動き)については解説編(【スペシャルドリル!フォアハンドトップスピン解説編】効率良いフォームを手に入れる! - スマートテニスセンサーブログ - ソニー)でご説明しました。
このスローイングモーションが体重移動のタイミング合っていなければ、ボールに力が伝わらず、スピンやボール速度が上がってきません。
実は力まかせで打っているために起きている現象なのですが、もっと力を入れればボール速度があがるのではないかとさらに力んでしまい、ボールに力が伝わっていない状態のままになってしまいます。
みなさん、メディシンボールというのをご存知でしょうか?
見た目はバスケットボールのようですが、もっと重たいボールで、いろいろな重さや大きさがあります。このメディシンボールを使って重いもの(ラケット)をどのタイミングで加速させて、どのタイミングで放り投げるのかという感覚をつかんでいきましょう。
紐付きのメディシンボールがあればよいですが、ラケット袋にメディシンボールを入れたり、さらにはテニスボール20球程度を入れて代用しても構いません。
▼メディシンボールを使った体重移動を身につけるドリル動画
スマートテニスセンサー スペシャルドリル フォアハンドトップスピン 「スイングの加速を生み出せる体重移動を身につけよう!」
ドリルビデオの中でもご紹介していますが、紐付きのメディシンボールを投げる練習です。
1. 体重移動を感じやすいスクエア(体を開かない)スタンスで
2. 重いもの=物理に身を任せるように、自然な体重移動のタイミングをつかむ!
3. 加速させたメディシンボールと身体を左半身でブレーキングして、一気に前方へ放り投げる!
4. 実際のフットワークと同じようにメディシンボールスローを再現してみる。
5. 最後にオープンスタンスでやってみましょう。回り込みのフォアハンド時などの力を発揮できるようになります
過去のドリルで紹介しました動画ですが、以下2つの動画を参考に体重移動を意識してボールを打ってみましょう。
▼こちらの18秒目くらいからの後ろから打つドリル動画
スマートテニスセンサー スペシャルドリル フォアハンドトップスピン 「スローイングモーションをマスターしよう」
▼こちらの前から球出しをしてもらって打つドリル動画
スマートテニスセンサー スペシャルドリル フォアハンドトップスピン 「いろんなボールに対してリズムよく打てるようになろう!」
もしリズムがわからなくなってしまったら…
①「メディシンボールを投げるドリル」を3~6回
②「ラケットで目の前からの簡単な手出しボールを打つ」を3~6球ずつ
③「自分でボールをドロップして打つ・次に前方からの球出しを打つ」セットを×3回の計6球
をやってみましょう。
ボールに力がうまく伝わらない際の体重移動を身につけるスペシャルドリル、いかがでしたか?
正しい体重移動で、スイングの最大加速時にボールを打てていると、ボール速度が明らかに変わってきます。このドリルを行いながら、スマートテニスセンサーでボール速度に注目してみてください。
今回の例をスマートテニスセンサーで計測すると、
・改善前:平均ボール速度93km/h
↓ ↓ ↓
・改善後:平均ボール速度127km/h
という違いが出てきました。
みなさんもスマートテニスセンサーの2画面比較機能を使って、以前の自分のフォームと上達した自分のフォームを比べてみましょう!
本日はメディシンボールという器具を使った、ちょっとユニークなドリルを紹介しました。周りにあるもので代用して行えるドリルですので、是非とも一度やってみてください。
普段わかっているつもりでも実際やってみると意外とできていないことがわかり、コツをつかむとボール速度の向上や、力を入れずにスムーズにボールを打てるといった上達を実感できるようになります!
今回でフォアハンドトップスピンのスペシャルドリルは終了です。
何度も見返して意識して練習することで身につけられますのでスマートテニスセンサーの数値を確認しながら、このドリルを何度もチャレンジしてみてください!