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(ゴールドコースト、オーストラリア)
アンクル・トビーズ・ハードコート大会決勝、スイスのP・シュニーダーが、地元オーストラリアのS・ストザーを1-6, 6-3, 7-5のフルセットで下し優勝を決めた。シュニーダーにとってはこれが9つ目のツアータイトル。
この日のシュニーダーは、明らかに疲れていた。準決勝のゴロバンとの死闘の疲れが残っていて、動きは鈍く、プレーも緩慢になっていた。そんなシュニーダーをストザーは攻め続け、第1セットを6-1と一方的に取った。このとき会場にいた観客の殆どは、ストザーの勝利を確信しただろう。おそらくストザー自身も。しかし、第2セットに入ると、シュニーダーが決して勝負をあきらめない姿勢を見せ始めた。動きの悪さをドロップショットと強弱をつけたストロークで補い、徐々にストザーを追い詰めていくと2セットを連取し勝負を決めた。
シュニーダーは、「非常に厳しい試合だったわ。特に第1セットは、ストーザーの動きが凄く良くて、私がどこに打っても返ってくるかんじだったの。第1セットについて言えば、殆どチャンスらしいチャンスはなかったと思うわ。第2セットに入って、なんとか試合の流れを変えられたのはラッキーだったわね。とにかくこうして優勝という形で年のはじめの大会を締めくくれるのはすばらしいわ。」と笑顔で語った。
一方、惜しくも敗れたストザーは、「第1セットはすばらしい出来だったし、第2セットでもシュニーダーのサービスをブレークするチャンスはあったの。でも結局私がそのチャンスをものに出来なかっただけ。また来年戻ってきて、もっと良いプレーをしたいと思うわ。」と悔しそうに語ると、ロッカールームを後にした。
またダブルスは、第2シードのE・リホフツェーワ/M・マレーバ組が、 M・カメリン/S・ファリーナ=エリア組を 6-3, 5-7, 6-1で下し優勝した。