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初のツアー決勝進出を決めたバフデイティス |
画像提供:Getty/AFLO |
(スイス、バーゼル)
スイス・インドア大会(賞金総額100万ドル)は土曜日準決勝が行われ、予選勝ちあがりの20歳M・バフデイティス(キプロス)が第2シードの23歳D・ナルバンディアン(アルゼンチン)を6-2, 7-6 (7-3)のストレートで下し、見事決勝に駒を進めた。
バフデイティスのこれまでのツアー最高成績は3週間前に東京で開催されたAIGオープンでの準々決勝進出だったが、今大会では木曜日に第8シードのT・ハース(ドイツ)を、金曜日の準々決勝ではJ・アカスーソ(アルゼンチン)を下して準決勝に進出していた。バフデイティスは5月の全仏オープンでもナルバンディアンと対戦しており、そのときはナルバンディアンが4セットでバフデイティスを下していた。今大会ではその借りを返した形となった。
試合後バフデイティスは「自分からミスしたり簡単にポイントをあげたりせず、ただ自分のプレーをすることを心掛けたんだ。」と語った。「僕にとってテニスはチェスみたいなもの。テニスもどうやったら対戦相手を攻略できるか、だからね。だから僕はテニスが好きなんだ。」
一方敗れたナルバンディアンは「スタートがあまりよくなかった。またバフデイティスは堅実にプレーしていたね。彼は予選勝ちあがりで失うものは何もないという感じでプレーしていた。」と試合を振り返っていた。ナルバンディアンは今大会2002年の覇者で、2003・2004年は準優勝。また最近の5大会ではすべて準々決勝以上に進み、先週のマドリードの大会でも準決勝進出を果たしていた。
バフデイティスは決勝で第4シードのF・ゴンサレス(チリ)と対戦する。
バフデイティスは「もう1試合勝つだけのエネルギーはまだ残っていると思う。」と前向きに語る。「タフな試合になると思うから、イライラしないようにするつもり。もうツアーでは何度か決勝を経験しているから、普通の試合のように戦うさ。」
一方対戦相手となるゴンサレスは準決勝で第5シードのD・フルバティ(スロバキア)と対戦、6-0, 6-3で一蹴しての決勝進出。ゴンサレスは今季アメルスフォールトとオークランドの大会で優勝しており、今季3度目のタイトルを狙う。
ゴンサレスは「今年はもうすでにこれまでのキャリアの中で最高の1年だったけど、もう1勝したいね。」と抱負を語っていた。
(2005年10月30日)