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トップシードとして順調に勝ち上がるペトロワ |
画像提供:Getty/AFLO |
(タイ、バンコク)
タイ・オープン(賞金総額20万ドル、ティア3)にトップ・シードで出場しているN・ペトロワ(ロシア)は、予選勝者の小畑沙織(日本)を6-3, 6-2で下し、1回戦に続き木曜日の2回戦でも危なげない勝ち上がりを見せ、準々決勝へ駒を進めた。
ペトロワは未だにツアー優勝を上げられていないが、このところ参加した6大会の全てで、準々決勝以上に進出する安定したプレーを続けている。今大会でも、水曜日の1回戦のN・ヤゴステラ=ビベス(スペイン)戦でもわずか3ゲームしか与えない完璧な勝ち上がりを見せていた。
「今日は本当に暑くて、長いラリーの後はなかなか疲れが取れなかった。試合中に、体力がなくなりそうになったり、フラフラしたりしていたの。全体的には満足の行くプレーができたけど、ちょっと守りに入ってしまった感じ。もっと積極的にポイントを取りにいかなきゃね。」と、圧勝しながらも反省点をあげていた。
金曜日の準々決勝では、予選上がりのS・フォレッツ(フランス)と対戦する。フォレッツはこれが自身初めてのベスト8入りである。
第6シードのC・マルティネス(スペイン)も、C・カスターノ(コロンビア)を6-2, 6-0と圧倒しベスト8入りを決めた。
マルティネスは、第2シードのN・バイディソバ(チェコ共和国)と準決勝を掛けて争う。バイディソバは、雨での中断をはさみながらも、主催者推薦のS・ベラトプラセルトを6-3, 6-1で退けていた。
第5シードのS・ミルザ(インド)はM・ユエンとの試合中、腰痛が悪化し、第1セットを5-7で落としたところで棄権せざるを得なかった。「スマッシュを打ちに行った時に、腰を思いっきりひねってしまった感じなの。それからは、いつものように動けなくなってしまった。突っ張るような感覚があるの。」と、怪我をした時の状況を説明していた。「今シーズンをこんな形で終わりにはしたくなかった。でも、どうしようもない。試合を棄権したことなんてなかったもの。ちょっと休養を取ることにするわ。今年は長い1年だったし、収穫も多い年だった。ゆっくりする時間を作って、来年へ向けてまた調整するわ。」と、気を切り替え、来年への調整に入ることを語っていた。
ユエンは第3シードのG・ドゥルコ(アルゼンチン)とベスト8で顔を合わせる。
A・セッラ=ザネッティ(イタリア)も予選から出場のM・シンク(ハンガリー)を6-3, 6-3で破りベスト8へ進出した。次の対戦相手は、第8シードのS・ペア(イスラエル)となる。
今大会の優勝賞金は3万5百ドルである。
(2005年10月14日)