|
ベスト4入りを決めたキリレンコ |
画像提供:tennis365.net |
(東京、有明)
AIGオープン、女子シングルス準々決勝に登場した第4シードのM・キリレンコ(ロシア)が、
J・クレイバス(アメリカ)を6-2, 4-6, 6-2とフルセットの末に下してベスト4進出を決めた。
試合序盤はお互いにゲームをキープする静かな立ち上がりとなるが、第4ゲーム
でキリレンコがクレイバスからブレイクを奪って先にリード。この後クレイバス
も深いストロークから反撃するタイミングを狙うが、落ち着いた試合展開でキリ
レンコが第1セットを6-2で勝ち取った。
第2セットに入っても厳しいストロークを続けるクレイバスは、キリレンコのペー
スを乱すことに成功し、第2セットでサービスブレイク。キリレンコはドロップ
ショットなどで流れを変えたいところだったが、失敗し作戦が裏目に出て、失っ
た流れを引き戻せないまま1ブレイク差で第2セット失い、セットオールに。
ファイナルセットは、緊迫した出だしで第4ゲームまで一歩も譲らない戦いを見
せるが、ショットにキレを取り戻したキリレンコが第5ゲームでブレイクに成功、
一気に勝負を決めにかかり、連続でクレイバスのゲームをブレイクして試合を制
した。
また、第2シードのN・バイディソバ(チェコ共和国)が苦しみながらもS・アービッドソン(スウェーデン)を2-6,
6-4, 6-2の逆転で下して、先週の韓国オープンに続くベスト4進出を決めた。
試合序盤、サーブ・ストロークが安定しないバイディソバは、アービッドソンに2
つのサービスブレイクを許し、あっさりと第1セットを失ってしまう。
第2セット、何とかブレイクして挽回したいバイディソバだが、相手のプレーが
非常に良く、自分のゲームをキープすることで精一杯といった感じで、第7ゲー
ムまでは両者キープで試合が進む。ようやくエンジンがかかったバイディソバは
第8ゲームでこの試合初めてのブレイクを決め、リズムを掴んで第2セットを1ブ
レイクアップでものにする。
ファイナルセットは、バイディソバがさらに流れをつかみ、第1ゲームから持ち
前の強打とサービスでアービッドソンを圧倒、第1ゲームと第3ゲームをブレイク
し、そのまま5ゲーム連取で5-0とリード、1回目のサービング・フォー・ザ・マッ
チを迎える。しかし、最後の粘りを見せたアービッドソンがブレイクバックし、
その次のサービスもキープ。バイディソバから流れが変わるかと思いきや、第8
ゲームをバイディソバが難なくキープして、準々決勝突破を決めた。
これにより、準決勝はバイディソバ対キリレンコというカードとなった。両者と
もにアジアツアーに入ってから優勝を収めているだけに好勝負が期待される。
(2005年10月7日)