ティアフォー 4度のMP凌ぎ大逆転

ゲッティイメージズ
熱戦を制したティアフォー
画像提供:ゲッティイメージズ

男子テニスのレーバーカップ(イギリス/ロンドン、室内ハード)は25日、大会最終日となる3日目に組まれた3試合が行われ、チーム・ワールドがF・オジェ アリアシム(カナダ)F・ティアフォー(アメリカ)らの活躍で逆転勝ちをおさめ、初優勝を果たした。

レーバーカップはB・ボルグ(スウェーデン)率いるチーム・ヨーロッパとJ・マッケンロー(アメリカ)率いるチーム・ワールドが単複で23日から25日にかけて対戦。1勝するごとに初日は1ポイント、2日目は2ポイント、最終日は3ポイントを獲得する仕組みで勝敗が決まる。

大会2日目を終えチーム・ヨーロッパが8ポイント、チーム・ワールド4ポイントだったが、最終日のダブルス1試合とシングルス2試合に3連勝をおさめ9ポイントを獲得。過去4大会は全てチーム・ヨーロッパが優勝していたが、5大会目で初めてチーム・ワールドがタイトルを手にした。ポイントはチーム・ヨーロッパが8ポイント、チーム・ワールドが13ポイントとなった。

最終日、第1試合のダブルスでは、敗れればチームとしての敗北が決まるなかオジェ アリアシム/ J・ソック(アメリカ)組がM・ベレッティーニ(イタリア)/ A・マレー(イギリス)組をフルセットで下し望みをつなぐと、第2試合のシングルスではオジェ アリアシムが再び登場しN・ジョコビッチ(セルビア)と激突。オジェ アリアシムがストレート勝ちをおさめチーム・ワールドがポイントで逆転する。

その後の第3試合ではティアフォーがS・チチパス(ギリシャ)と対戦。第1セットではチチパスに4本のサービスエースを決められるなどファーストサービスが入ったときに83パーセントの高い確率でポイントを獲得され1度もブレークチャンスを握れずに先行される。

第2セットでは互いに譲らずにブレークが生まれないなかタイブレークに突入。ティアフォーは一時5-4とリードしていたが、そこから2ポイントを連取され5-6とマッチポイントを握られる。しかしこれをセーブすると、その後3度のマッチポイントもすべて凌ぎ切り、最後は3ポイントを連取してセットカウント1-1に追いつく。

接戦のなか迎えた10ポイント制のマッチタイブレーク。先にミニブレークを許したティアフォーだが、柔らかいタッチから繰り出されるドロップショットやアングルショットでチチパスを翻弄。自身2度目のマッチポイントを決め切り1時間48分の熱戦をものにして、チーム・ワールドの初優勝を決めた。

試合終了直後、コート上に倒れこんだティアフォーに対しチーム・ワールドのメンバーが駆け寄り抱きつくなど、普段ツアーでは見られない選手の姿があった。

オンコートインタビューでティアフォーは「信じられない気持ちだよ。キャプテンのジョン(マッケンロー)は負けることに疲れていて、今年こそは5度目の正直で優勝したいと言っていた。この1週間、僕は『今年こそは』と言い続けた。そして、みんなその通りになった。フェリックス(オジェアリアシム)はノヴァーク(ジョコビッチ)を破り、ジャック(ソック)とフェリックスも信じられないようなダブルスを展開した。僕だけでなく、みんなが一緒にやったんだ。みんなが力を合わせてやった。これは大きいよ。今夜は盛大にお祝いしよう」と語った。

【9月25日(日)大会3日目の結果】
※左からチーム・ヨーロッパ、チーム・ワールド

第1試合 ダブルス
ベレッティーニ/ マレー 6-2,3-6,[8-10] オジェ アリアシム/ ソック

第2試合 シングルス
ジョコビッチ 3-6,6-7 (3-7) オジェ アリアシム

第3試合 シングルス
チチパス 6-1,6-7 (11-13),[8-10] ティアフォー

第4試合 シングルス
※決着がついたため開催されず
C・ルード(ノルウェー) vs. T・フリッツ(アメリカ)

【チーム・ヨーロッパ】
R・フェデラー(スイス)R・ナダル(スペイン)、ジョコビッチ、マレー、ルード、チチパス
補欠:ベレッティーニ、C・ノリー(イギリス)

【チーム・ワールド】
ティアフォー、オジェ アリアシム、フリッツ、D・シュワルツマン(アルゼンチン)A・デ ミノー(オーストラリア)、ソック
補欠:T・ポール(アメリカ)

レーバーカップは2017年にチェコ/プラハで第1回が開催、その後2018年はアメリカ/シカゴ、2019年はスイス/ジュネーブで行われ、2020年は開催されず、2021年にアメリカ/ボストンで行われた。結果はいずれもチーム・ヨーロッパが勝利していた。

>>レーバーカップ 1日目試合結果<<

>>レーバーカップ 2日目試合結果<<

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(2022年9月26日10時54分)
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