Vノリー 決勝前の騒動明かす

ゲッティイメージズ
優勝を果たしたノリー
画像提供:ゲッティイメージズ

男子テニスのBNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、ATP1000)は17日、シングルス決勝が行われ、第21シードのC・ノリー(イギリス)が第29シードのN・バシラシヴィリ(ジョージア)を3-6,6-4,6-1の逆転で破り、「ATPマスターズ1000」初優勝を果たすとともに、英国人男子選手として初のBNPパリバ・オープン制覇を成し遂げた。試合後の会見では、決勝前夜から当日の間にテニスシューズが紛失するハプニングがあったことを明かした。

>>BNPパリバOP ノリーの勝ち上がり<<

決勝戦、ノリーはバシラシヴィリの放つフォアハンドに苦戦し第1セットを落としたものの、第2セット以降はストローク戦で主導権を握り、ミスを重ねるバシラシヴィリから4度のブレークに成功。1時間49分でキャリア最大のタイトルを獲得した。

試合後の会見でノリーは自身が決勝当日に履く予定だったいくつかのテニスシューズが無くなっていたことを明かした。

「毎日、シューズをロッカーの上に置いていたんだ。けど昨日の夜(決勝前夜)、クリーニング屋さんか何かが来たのか知らないけど、僕が持っていた3足のシューズを持っていったんだと思う。僕はずっと探したよ。みんなにも見てもらった。イギリス人のシューズに何の恨みがあるのかは知らないけど、取り戻せなかった。新しいシューズを履いて出るしかなかったんだ」

また、今大会期間中にはA・マレー(イギリス)も練習後にシューズを車の下に置いておいたところ、翌日に紛失する騒動が発生。マレーは結婚指輪をシューズの紐にくくりつけていたが、翌日には手元に戻ってきていた。

「とにかく大変だった。僕は結婚指輪を付けていなかったから、それを失くさずに済んだのは良かったと思うよ。試合にもあまり問題はなかった。理想としては、5回くらい試合や練習で使用したシューズでプレーしたい。少しでも使い込んだものがいい。完全な新品だと全体的に少し重く、硬く感じるんだ。多少考え込んでしまったけど、それはあまり良いことではない。シューズのことは考えたくないからね。慣れるまでに少し時間がかかるんだ」

初となる「ATPマスターズ1000」の決勝でタイトルを手にしたことについては「ちょっとびっくりしている。大会が始まるときは少しナーバスになっていて、よくわからないし、コンディションにも慣れていない。序盤はいくつかの厳しい試合があった。トップ選手が全員敗れたのは奇跡的だけど、準決勝に残った4人を見て『うーん、これはチャンスだ』と思ったね。あまり先走りすぎないようにしたよ」と語った。

一方、敗れたバシラシヴィリはジョージア人選手として初のBNPパリバ・オープンのタイトルにはあと一歩届かなかった。

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(2021年10月18日14時23分)
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