王者ジョコ落胆「がっかり」

男子テニスの最終戦 Nitto ATPファイナルズ(イギリス/ロンドン、室内ハード)は18日、シングルス決勝が行われ、第1シードのN・ジョコビッチ(セルビア)は第3シードのA・ズベレフ(ドイツ)に4-6, 3-6のストレートで敗れ、歴代最多タイ6度目の優勝を逃した。会見では「自分のプレーには、かなりがっかりした」と落胆した。

>>ファイナルズ組み合わせ表<<

予選ラウンドロビンから1度も負けずに決勝へ進出していた世界ランク1位のジョコビッチは、この日フォアハンドが不調で、球が浅くなると同5位のズベレフに主導権を握られ第1セットを落とす。第2セットに入ってもジョコビッチのミスは止まらず、3度のブレークを許して1時間20分で敗れた。

ジョコビッチは「彼(ズベレフ)に対して本当にうれしい気持ち。もちろん、こんなに大きな大会の決勝で負けるのは最高のことではない。でも、彼とは本当にいい友人としての関係があるから、大きなタイトルを獲得したことにハッピーだった。同じ場所に住んでいる。たくさん練習もするし、よく会っている。当然、彼は優勝に値していた」と称賛した。

前日の準決勝で第2シードのR・フェデラー(スイス)をストレートで下していたズベレフについては「どんな大会であれ、ロジャー(フェデラー)から勝利するのは大きな自信を得られる。かなりの自信と前向きな気持ちを得たのは確か。とてもタフな試合だったにも関わらず、彼は精神的にタフで乱れることなく戦い続けた。そして、それを今日の試合でも継続していた」とコメント。

今シーズン、右肘のけがから復帰したジョコビッチはウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)で完全復活の優勝を果たすと、W&Sオープン(アメリカ/シンシナティ、ハード、ATP1000)では史上初となる「ATPマスターズ1000」全9大会制覇の『ゴールデン・マスターズ』を達成。さらに全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)とロレックス・上海マスターズ(中国/上海、ハード、ATP1000)でもタイトルを獲得するなど圧倒的な強さを見せていた。

今季については「健康という意味で、ここまでの3・4週間は完璧ではなかった。多くの時間を要した。でも、同時にパリとここでも決勝を戦えた。その結果には満足しなければいけない。もちろん、シーズンを世界ランク1位で終われることを目標にインドア・シーズンに入った。そして、何とかそれを達成できた。全体的には、誇りに思えるような、目を見張るようなシーズンになった」と振り返った。

Nitto ATPファイナルズは8選手が2グループに分かれてリーグ戦を行い、各グループの上位2名が決勝トーナメントに進出。リーグ戦1位通過者は、もう一方のリーグ戦2位通過者と準決勝で対戦する。

【グループ・グーガ・クエルテン】
(1)N・ジョコビッチ 3勝0敗
(3)A・ズベレフ 2勝1敗
(5)M・チリッチ(クロアチア) 1勝2敗
(8)J・イズナー(アメリカ) 0勝3敗

【グループ・レイトン・ヒューイット】
(2)R・フェデラー 2勝1敗
(4)K・アンダーソン(南アフリカ) 2勝1敗
(6)D・ティーム(オーストリア) 1勝2敗
(7)錦織圭 1勝2敗

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(2018年11月19日11時01分)
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