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最終日見所 - 最終日結果
今大会に第1シードとして出場するのは、シーズンを通して世界ランク1位の座を守り続けたキャロリーン・ウォズニアキ。2年連続で第1シードとなった彼女は、シーズンを通して好成績を残しているが、メジャータイトル獲得にはいまだ至っていない。グランドスラムで優勝できない女王であることについて、本人は気にしていない素振りを見せてはいるが、やはり一刻も早くビッグタイトルを獲得したいのは間違いないだろう。そのためにも、今大会は本気でタイトルを狙ってくることが予想される。 第2シードとして出場するのが、ついに復活したロシアの妖精ことマリア・シャラポワ。17歳でウィンブルドンを制して以来、つねにトップ選手であり続けたシャラポワにとって、肩の怪我で思うような成績を残せなかったここ2、3年は苦難以外の何物でもなかっただろう。今年は全仏オープンでベスト4、ウィンブルドンでは決勝に進出するなどグランドスラムでもしっかりと成績を残し、完全復活をアピールしたが、東レPPOで捻挫した足の具合が気にかかる。 今年のグランドスラムチャンピオンたちにも注目が集まる。全仏オープンで優勝し、アジア人として史上初となるグランドスラム制覇を成し遂げたナ・リーは、今シーズン前半戦はツアーでも最も安定した成績を残し、クルム伊達公子の持つアジア人最高ランキングである4位にまで並んだ。後半戦は成績を落としているが、29歳にして最終戦初出場を決めた。 今シーズンが始まったときは世界ランク34位だったペトラ・クヴィトバは、まさしくシンデレラ・ガールとなった。ツアー優勝は1度だけと、単なる期待の若手の一人であったクヴィトバだが、今年はウィンブルドンを含む5大会で優勝を飾るなど、一気にトップ5の仲間入りを果たした。 USオープンを制したのは、ポテンシャルの高さは評価されながらも、大舞台で実力を発揮できなかったサマンサ・ストザー。今年のUSオープンでは決勝でセリーナ・ウィリアムズを圧倒、類まれなフィジカルの強さにメンタルが備われば誰にも負けないポテンシャルを持つことを自ら証明した。 昨年に続き最終戦に出場するヴィクトリア・アザレンカとベラ・ズヴォナレーワの2人も怖い存在だ。今年のウィンブルドンで初めてグランドスラム4強入りを果たしたアザレンカは、自己最高となる世界ランク3位を記録するなどキャリア・ベストとなるシーズンを送ってきた。またズヴォナレーワはグランドスラムでは昨年ほどの成績を残せていないが、トップ選手が集まる東レPPOで決勝に進出するなど、強力かつ正確なグランドストロークはいまだに健在だ。 若手もベテランもすべての選手に優勝するチャンスがある今年のチャンピオンシップ。今年最後となる栄冠の行方は、誰にも予想はできない。 |
大会初日の見所
いよいよ始まる今年の女子ツアー最終戦。長いシーズンを戦い抜いた8人の精鋭たちが、今年最後のビッグタイトルを懸けて熱い火花を散らす。
今年は2人の初出場の選手がいるなど、フレッシュな顔ぶれ。さらに今大会での優勝を経験しているのは第2シードのマリア・シャラポアのみと、誰にでも優勝するチャンスがあるメンバーが揃っただけに、最初から最後まで目の離せない展開が待っていることだろう。
今シーズンは年初から勝ち星を重ね、初のトップ10入り、そしてグランドスラム制覇と飛躍の1年を過ごしてきたクヴィトバに対し、トップとしてクオリティの高いプレーを続けてきたズヴォナレーワが開幕を飾る。両者の対戦成績は3勝2敗でズヴォナレーワがリードしており、3勝はいずれもハードコートで挙げている。
年間を通して1位の座を守り続けたウォズニアキだが、いまだメジャータイトルの獲得は実現しておらず、今大会にかける意気込みは並みならぬものがあるだろう。両者の対戦成績は4勝1敗でウォズニアキがリードしているが、後半戦で活躍したラドワンスカの勢いに期待したい。
この日唯一となるグランドスラムのタイトルホルダー同士の対戦となった。両者の対戦成績は9勝0敗でシャラポワがストザーを圧倒しているが、シャラポワは左足首を負傷した東レPPO準々決勝以来の試合となり、その試合勘がどれほど戻っているのか気になるところ。 |
大会初日の結果
ついに戦いの火ぶたが切って落とされた今年の女子ツアー最終戦。今年のオープニングマッチでは、ペトラ・クヴィトバがベラ・ズヴォナレーワにストレートで勝利、今大会初出場ながらも幸先のいいスタートを切った。
続く第2試合では、世界ランク1位のキャロリーン・ウォズニアキが登場。滑り込みで出場を決めたアグニエシュカ・ラドワンスカに第1セットを奪われたものの、フルセットの逆転で勝利、3年連続となる決勝トーナメント進出に向けて前進した。 この日最後となった第3試合では、サマンサ・ストザーがマリア・シャラポワにストレート勝ち。ここまでシャラポワと9戦して9敗を喫していたストザーにとって、3度目ならぬ「10度目の正直」となった。
大会2日目の見所
シャラポワから初勝利を挙げたストザーが、ヴィクトリア・アザレンカと対戦する。すでに1勝を挙げているストザーは、このまま勢いに乗って決勝トーナメント進出がぐっと近づく2勝目を挙げたいところ。一方のアザレンカには、直前のルクセンブルグで優勝した勢いがある。両者の対戦成績は4勝0敗でアザレンカがリードしている。
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大会2日目の結果
ホワイトグループ2試合、レッドグループ1試合が行われた大会2日目、直前まで大会に出場し調子を上げてきていたヴィクトリア・アザレンカがUSオープンのタイトルを引っさげて今大会に臨んでいたサマンサ・ストザーをストレートで粉砕、好調ぶりを見せつけた。
第2試合では、世界ランク2位のマリア・シャラポワがナ・リーに敗退。しかも、敗戦の直後に大会からの棄権を表明している。東レPPOの準々決勝で足首を負傷していたシャラポワは、今大会ではナンバー1奪取の可能性すらあっただけに残念な結果に終わってしまった。 続く第3試合では、ベラ・ズヴォナレーワがキャロリーン・ウォズニアキを接戦の末に下し、ラウンドロビン1勝目を挙げた。この結果、レッドグループはウォズニアキとズヴォナレーワが1勝1敗で並び、誰が決勝トーナメントに進出するのか分からない展開になってきた。
大会3日目の見所
初戦を快勝で飾ったアザレンカが、中国勢として史上初となるツアー最終戦出場を果たしているリーと対戦する。両者の対戦成績は意外にも4勝1敗でリーがリードしている。しかし、アザレンカは直前のルクセンブルグ大会でタイトルを獲得するなど、シーズン終盤で調子を上げてきている。一方のリーは、シャラポワに勝利したことでスランプ脱出の糸口を見つけていることだろう。ともにベースラインからの攻撃的なプレーが持ち味なだけに、激しい打ち合いが予想される。
3日連続での試合となるウォズニアキに対し、クヴィトバは1日の休養を挟んでおり、コンディションの差が気になるところ。2年連続となる年度末1位を決めたウォズニアキにとって、決勝トーナメントに進出するためには絶対に負けられない戦いとなる。両者の対戦成績は3勝1敗でウォズニアキがリードしているが、今年はこの試合が初対戦となる。
ウォズニアキに勝利した勢いでズヴォナレーワが一気に2勝目を挙げるか。それとも初戦で敗戦しているラドワンスカが、自らの手で決勝トーナメント進出の可能性をこじ開けるのか。両者の対戦成績は3勝2敗でラドワンスカがリード、今年に限って言うとラドワンスカの3勝1敗とズヴォナレーワを圧倒、東レPPOの決勝でもラドワンスカが勝利している。 |
大会3日目の結果
ホワイトグループ1試合、レッドグループ2試合が行われた大会3日目、2人の選手が決勝トーナメントに進出を決めた。まず第1試合では、好調を維持しているヴィクトリア・アザレンカが今年の全仏女王であるナ・リーをストレートで撃破、ラウンドロビン2勝目を挙げベスト8進出一番乗りを決めた。
第2試合では、ウィンブルドン女王のペトラ・クヴィトバが年度末ランキング1位を決めたばかりのキャロリーン・ウォズニアキに勝利。ツアー最終戦に初出場ながら、グループ1位での決勝トーナメント進出を果たしている。 そして第3試合、この試合に勝てばベスト4進出が決まるベラ・ズヴォナレーワであったが、3本のマッチポイントを逃し、アグニエシュカ・ラドワンスカにまさかの逆転負け。レッドグループの残り1枠は最終日の試合の結果にゆだねられた。
大会4日目の見所
ホワイトグループ最後の決勝トーナメント進出をかけて、リーとサマンサ・ストザーが対戦する。今年の全仏オープンを制したリーは29歳、そしてUSオープンを制したストザーは27歳と、2人ともベテランの域に達していながらもトップクラスの実力を維持していうる。両者の対戦は過去に5回あり、いずれもストザーが勝利している。勝てばベスト4、負ければ帰国なだけに、緊迫した戦いが予想される。
世界ランク1位のウォズニアキが敗退する波乱となったホワイトグループ。ラドワンスカがベスト4に勝ち残るには、この試合で1セットを取る必要がある。またクヴィトバがストレートで勝利した場合、ベスト4進出の権利は自動的にズヴォナレーワのものとなる。死にもの狂いで向かってくるラドワンスカに対し、クヴィトバがどういったプレーを見せてくれるか注目したい。両者の対戦成績は、2勝0敗でクヴィトバがリードしている。
すでにラウンドロビン1位通過が決まっているアザレンカにとって、この試合はまったくの消化試合となる。今大会で最も調子が良いといっても過言ではないパフォーマンスを見せるアザレンカが、決勝トーナメント直前に見せてくれるプレーに注目が集まる。両者の対戦成績は、7勝1敗でアザレンカがリードしている。 |
大会4日目の結果
ラウンドロビン最後の試合が行われた大会4日目、ついにベスト4が決定した。この日の第1試合では、ホワイトグループからの勝ち抜けをかけて、サマンサ・ストザーとナ・リーが対戦。接戦が予想されたが、試合はストザーがリーに1ゲームしか許さない内容で圧勝、ベスト4進出を果たしている。
続く第2試合では、ここまでの2試合をストレートで勝利しているペトラ・クヴィトバがアグニエシュカ・ラドワンスカを撃破。ツアー最終戦には初出場ながらも、ラウンドロビン全勝で決勝トーナメントに進出した。一方のラドワンスカは、この試合で1セットでも奪えれば決勝トーナメント進出だったが、クヴィトバの破壊力の前になすすべなく、ベラ・ズヴォナレーワにベスト4の座を譲っている。 この日最後の試合では、すでに決勝トーナメント進出を決めているヴィクトリア・アザレンカが、大会を棄権したマリア・シャラポワの代理として出場したマリオン・バルトリと対戦。アザレンカにとっては、ここで勝って気持ちよく決勝トーナメントを迎えたかったが、バルトリがフルセットの逆転で勝利している。
大会5日目の見所
ここまで唯一の全勝で好調を維持するクヴィトバが、シャラポワ、リーといったグランドスラムのタイトルホルダーを破ってきたストザーと対戦する。両者の対戦は今年の全豪オープン3回戦以来となる。しかし、今シーズンは2人ともメジャータイトルを獲得するなど、この1年で大きく飛躍しているだけに今回の対戦は今までとは違う。対戦成績はクヴィトバが2勝0敗でリードしているが、お互いに強力なサーブとフォアハンドを武器にするなど共通点も多く、どれだけ勢いに乗れるかが試合の鍵となる。
今年のウィンブルドンで自身初となるグランドスラム4強入りを果たしているアザレンカは、直前のルクセンブルグで今季3勝目を挙げるなど勢いをつけて今大会に臨んでいたが、補欠出場のバルトリに敗戦を喫し、連勝記録をストップされている。一方のズヴォナレーワは、ラウンドロビンで2敗しながらもベスト4入りしたツキを生かしたい。両者の対戦成績は6勝3敗でズヴォナレーワがリードしているが、今年唯一あった対戦ではアザレンカが勝利している。 |
大会5日目の結果
シングルス、ダブルスともに準決勝が行われた大会5日目、今年最後のビッグタイトルを争う2人の選手がついに決定した。
シングルス第1試合では、ラウンドロビンを唯一全勝で勝ち抜けてきたペトラ・クヴィトバが、USオープン女王であるサマンサ・ストザーにフルセットの逆転で勝利、今大会に初出場ながらも決勝進出という快挙を成し遂げている。 続くシングルス第2試合では、ヴィクトリア・アザレンカがベラ・ズヴォナレーワにストレートで勝利している。グランドスラムでは今年のウィンブルドンでの準決勝が最高成績であるアザレンカは、初のビッグタイトル獲得へ王手をかけた。 また決勝トーナメントのみが行われるダブルスでは、クベタ・ペシュキ/カテリーナ・シュレボトニック組とリーゼル・フーバー/リサ・レイモンド組がそれぞれ決勝に進出している。
大会6日目の見所
今シーズン最後の女王決定戦に登場するのは、ウィンブルドンを制した21歳クヴィトバと、今年に入ってから一皮むけた22歳のアザレンカと若手の2人になった。今年の初めは世界ランク30位台だったクヴィトバだったが、シーズン序盤から勝ち星を重ね、いまやトップ選手としてツアーを牽引する一人に成長した。一方のアザレンカは、トップ選手としての地位はすでに確立していたが、グランドスラムで自身初のベスト4進出を果たすなど大舞台でも実力を発揮するようになる一年を過ごしてきた。両者の対戦成績はクヴィトバが3勝2敗でリードしている。 |
大会最終日の結果
数々の激戦、ドラマが生まれた今年の女子ツアー最終戦もついにフィナーレ。最後にトロフィーを掲げたのは、ウィンブルドン女王であるペトラ・クヴィトバだった。
ラウンドロビンでは、世界ランク1位のキャロリーン・ウォズニアキ、ベラ・ズヴォナレーワ、そしてアグニエシュカ・ラドワンスカとの3試合全てをストレートで勝利。準決勝ではUSオープン女王のサマンサ・ストザーをフルセットで振り切っていたクヴィトバは、決勝でも持ち前の攻撃力をいかんなく発揮、自身初となるビッグタイトル獲得を目指していたヴィクトリア・アザレンカを破り、見事タイトルを獲得した。 今シーズンが始まったときには世界ランク30位台だったクヴィトバであったが、まさに最高の形でシンデレラストーリーを締めくくり、世界2位として今年を終えることとなった。 |
ツアー最終戦の仕組み
WTAツアーチャンピオンシップ、そしてATPワールドツアーファイナルはそれぞれ、予選をラウンドロビン形式で行なう。
ラウンドロビン形式とは
・8人のプレイヤーを、1位と2位が別の組、3位と4位が別の組へ、といったように2組に分ける。
・分かれた組の中で、それぞれ総当たり戦を行い、グループ内で1位から4位までを決定する。
・それぞれの組の上位2名までが決勝トーナメントに進出する。
総当たり戦の後、2名以上の選手が勝ち数で並んだ場合、次のように決定する。
・2名が並んだら、その両選手の直接対決の勝者が勝ち抜け
・3名以上が並んだ場合、セット獲得率の高い選手から勝ち抜け
・ここまでで決まらない場合、ゲーム獲得率の高い選手から勝ち抜け
決勝トーナメントは、準決勝から行う。
組み合わせは、WTAの場合ならホワイトグループ1位とレッドグループ2位が、レッドグループ1位とホワイトグループ2位が
といったように、たすきがけで対戦する。
チャンピオンシップ、そしてマスターズカップに出場できるのは、それぞれシーズンを通して獲得するチャンピオンレースの獲
得ポイント上位8名。 またチャンピオンシップ、ツアーファイナルともにダブルスもあり、男子が8組、女子が4組が出場する。
昨年までの優勝者はこちらのページでチェック! → WTAツアーチャンピオンシップ / ATPワールドツアーファイナル