シャラポワ、フェデラー、錦織圭などテニスニュース満載。全豪オープン、ウィンブルドン、全仏オープン、全米オープンなどテニス大会特集も!
tennis365.net
HOME → ニュースTOP → WTA/ATPツアー情報 → ツアーレポート

→ツアーレポート | tour report

全豪オープン2009特集

5/23~6/5

全仏オープン (Roland Garros)

Grand Slam フランス、パリ

女子シングルス:『エナン=アルデンヌ、2度目の全仏女王!』

ジュスティーヌ・エナン=アルデンヌ
全仏オープン2度目の優勝を決めたエナン
メアリー・ピアース
ピアースの活躍も大いに心に残った
リンゼイ・ダベンポート
ダベンポートは惜しくもベスト8で敗退
画像提供:Getty/AFLO

昨年の覇者A・ミスキナ(ロシア)が1回戦敗退するなど上位シード勢が次々に姿を消すなか、見事決勝へ駒を進めたのは、永らく病気や怪我に悩まされた後に快調な復活劇を展開しているJ・エナン=アルデンヌ(ベルギー)と、こちらも復調著しい地元出身のベテラン、M・ピアース(フランス)。第10シード対第21シードと言う稀に見る低いシード同士の決勝となった。
今大会前まで17連勝中で3大会連続優勝を上げ、実力的には既に世界のトップへ戻っているエナン=アルデンヌは、大会前から優勝候補の一角に名を連ねていた。一方、2000年のチャンピオンであるピアースは、年齢も30歳となりここ数年、際立った活躍がなかった。そんな彼女の決勝への進出劇は、この大会へ照準を合わせ、体作りに専念し、全盛期とほぼ同じ体型にまで絞込み、密かに上位進出を狙う作戦の賜物だった。
二人の決勝戦は、そこまでの熱戦に比べるとアンチ・クライマックスな幕切れとなり、6-1, 6-1のわずか61分の圧勝でエナン=アルデンヌが2003年に続く2度目の全仏チャンピオンに輝いた。2週目に入り、ギアを更にアップし調子を上げてきたエナン=アルデンヌに対し、序盤から全力で試合をこなして来たピアースは、決勝へたどり着いた達成感からか、または地元のプレッシャーからか、決勝戦ではそれまでの精細をすっかり欠きミスを連発させてしまった。
エナン=アルデンヌも、「今日は、彼女(ピアース)にとって、難しい状況だったと思う。大きなプレッシャーとも戦わなければならなかっただろうし、地元フランスでの決勝戦は、それほどたやすい物ではないはず。」と、相手の置かれた状況を思いやっていた。
ただ、エナン=アルデンヌも大会序盤は苦戦続きだった。1回戦のC・マルチネス、3回戦のA・メディーナ=ガリゲス(スペイン)、4回戦のS・クズネツォワ(ロシア)とはいずれもフルセットで、中でも3時間15分に及んだクズネツォワ戦に至っては、2度のマッチ・ポイントをしのいでの勝利だった。しかし準々決勝以降、対M・シャラポワ(ロシア)N・ペトロワ(ロシア)、決勝のピアースとまさに圧勝でチャンピオンの座を獲得したのだった。
「今は病気になる前よりも試合するのが楽しいし、一球一球、心を込めて打っている。」と言うエナン=アルデンヌは、「もしもう一回グランド・スラムで優勝できるのなら、きっとこのローラン・ギャロスに違いない。」と大会前にコーチや夫に話していた。そして見事それを実証してみせた。
一方、決勝戦ではすっかり精細を欠いてしまったピアースだが、今大会の勝ち上がりには目を見張る物があった。誰もが予想し得なかったその決勝までの道のりは平坦ではなかったが、3回戦で第9シードのV・ズヴォナレーワ(ロシア)、4回戦では第8シードのP・シュニーダー(スイス)といずれも接戦を制してベスト8進出。しかし、準々決勝ではランキング1位で第1シードのL・ダベンポート(アメリカ)を6-3, 6-2、準決勝では第16シードのE・リホフツェーワ(ロシア)に6-1, 6-1と、コートのラインぎりぎりを捕らえるショットを連発し、ミスもほとんど無く、全盛期さながらの試合運びで決勝へ駒を進める結果となった。
「今日(決勝戦)の結果にはがっかり。この2週間素晴らしい試合をしてきて、毎試合自分のプレーが進歩しているのも感じられていたのに、今日はほとんど良いプレーができなかった。」と悔しさを隠し切れないピアースも、「自分がしてきた事は正しくて、まだまだ進歩しているって実感できたのは、大きな収穫だ。」と、苦労と努力を重ねてきて、再びトップ選手の仲間入りを果たしたことを素直に喜んでいた。


マリア・シャラポワ
シャラポワはエナン=アルデンヌに敗れる
画像提供:Getty/AFLO

この二人に敗れ準決勝で姿を消したのは二人のロシア人だった。3年振りのベスト4進出を果たしたペトロワは、ちょうど一年振りに自己最高位の8位へとランキングを上げた。29歳にして初めてグランド・スラムのベスト4入りを果たしたリホフツェーワは、昨年の準優勝者のE・デメンティエワ(ロシア)を破るなど、5年振りの自己ベストとなる15位へとランキングを上げた。
ベスト8には3人の10代選手がいた。3回戦で地元の期待を背負ったA・モレスモ(フランス)を破った17歳のA・イバノビッチ(セルビア・モンテネグロ)。3回戦では元世界1位で今大会第11シードのV・ウィリアムズ(アメリカ)を下す勲章をあげた15歳のS・カラタンチェバ(ブルガリア)。そしてこの4月に18歳になったばかりのシャラポワだった。それぞれ、準々決勝では、ペトロワ、リホフツェーワ、エナン=アルデンヌに敗れたが、昨年の全仏オープン・ジュニアのチャンピオンのカラタンチェバはこれでランキングも一気に98位から51位と、トップ50入りも目前に迫った。また、シャラポワは、優勝すれば史上4番目の若さで世界1位にたどり着くことができたが、その夢はお預けとなってしまった。
もう一人のベスト8、ダベンポートは必ずしもクレーを得意としていないが、4回戦でK・クレイステルス(ベルギー)に勝利して6年振りの準々決勝進出を果たすなど意外な健闘を見せた。 今大会最大の波乱は本戦初日に起きた。前年度覇者で第5シードのミスキナが初戦で姿を消してしまったのだ。ディフェンディング・チャンピオンが初戦敗退するのは全仏オープンではオープン化以来初めての出来事で、グランド・スラム史上でも3度目のことだった。


森上亜希子
3回戦進出を果たした森上亜希子
画像提供:Getty/AFLO

予選に参加した日本人、小畑沙織(日本)、吉田友佳(日本)、久松志保(日本)はいずれも初戦敗退で、本戦出場には至らなかった。本戦には5人の日本人が出場した。グランド・スラム初出場の藤原里華(日本)、全豪オープンに続き2大会目の中村藍子(日本)は初戦突破できず、第23シードで出場の杉山愛(日本)も4年振りの初戦敗退と精細を欠いた。第19シードで臨んだ浅越しのぶ(日本)は2回戦で成長著しいカラタンチェバに敗れた。日本人で唯一3回戦へ勝ち上がったのは、森上亜希子(日本)だった。2回戦では第31シードのK・シュプレム(クロアチア)を破り、3回戦では第4シードのデメンティエワにフルセットの接戦を演じたが惜しくも敗れ、日本人は1週目ですべて姿を消してしまった。




男子シングルス:『ナダル、初出場で初タイトル!』

ラファエル・ナダル
初出場初優勝を決めた怪物ナダル
マリアノ・プエルタ
ノーシードながら準優勝のプエルタ
画像提供:Getty/AFLO

これまでのクレー・コート・シーズンで圧倒的な強さを見せていた19歳、R・ナダル(スペイン)が、全仏オープン初出場で見事王者の地位に昇り詰めた。
決勝戦の相手は、今大会ダークホースと言っても過言ではないノーシード/ノーマークのM・プエルタ(アルゼンチン)。上位シード勢が次々と倒れるラッキー・ドローにも恵まれ、見事決勝まで勝ち上がった。ナダル優勢の声が多い中、決勝は大熱戦となったが、勢いに勝るナダルが、終盤粘りを見せ始めたプエルタを引き離して、6-7(6-8), 6-3, 6-1, 7-5で初の栄冠を手にしたのだった。ナダルは1982年のM・ウィランダー(スウェーデン)以来となる、大会初参加での優勝を成し遂げた。
第1セットをタイブレイクの末落としたが、ナダルは第2・第3セットを難なく連取し、そのまま第4セットも取るのではと思われた。しかしそこで息を吹き返したプエルタが一気にリードし、5-4で迎えた自分のサービスゲームでもセットポイントを握り、誰しもが第5セット突入を期待していた。ところが、ナダルはそこでの3度のセットポイントをしのいでゲームをブレイクすると、続く2ゲームを連取して勝利を物にしたのだ。
2003年が肘の怪我、2004年が左足首の怪我により、得意のクレーでのグランド・スラムに2年連続で出場を見送る結果になっており、今年は満を持しての初出場。「今の気持ちは言葉にできないくらい、自分でも信じられない。ここで優勝するのが夢だった。勝った時には、子供の頃の辛い練習とかの思い出が浮かんできた。」と語るナダルは、生まれて初めて勝利後に泣いたという。
これでクレーでの成績を今シーズンのベストの38勝2敗とし、同時に連勝も24試合と、1988年にA・アガシ(アメリカ)が18歳で記録した23連勝を抜き、10代での新記録を達成した。 「クレーだけじゃなく、他のコートでも訓練しなければならないし、サービスにも課題が残ってる。(中略)ボレーもまだまだだし、インドアーや芝でも良いプレーをするには、より一層の練習が必要だ。」と更に上を望む。これでチャンピオン・レースでもポイントで1位のフェデラーと並び、またエントリー・ランキングでも3位浮上と、世界1位も視野に入って来ている状況である。
敗れたプエルタは、1995年に全仏オープン・ジュニアで準優勝を上げた実力の持ち主だったが、プロになってからはグランド・スラムでも3回戦から上へ勝ち上がれず、苦しい日々を過ごしていた。しかし今大会では、同じ山のシード勢が敗退していく中、初戦で第13シードのI・リュビチッチ(クロアチア)を倒して以降準々決勝までシード選手との対戦がなかった。しかし、その後第9シードのG・カニャス(アルゼンチン)、そして第12シードのN・ダビデンコ(ロシア)と、波に乗るシード勢を相手にいずれもフルセットの激戦をものにしての嬉しい決勝進出だった。
「第4セット、3度のセットポイントでのナダルのボールへの執着はすごくて、どんなショットでも返してきた。素晴らしい試合だったよ。もうあと1ポイントで第5セットへ持ち込めたのに。」と、プエルタは力が一歩及ばず訪れた幕切れを振り返った。しかし、「試合が終わってこうしてコートを離れると、自分が敗れた相手は世界No.1のクレー選手だったんだって実感したよ。あれ以上のことはできなかった。」と、全力を尽くしきったことに悔いはないようだった。


ロジャー・フェデラー
フェデラー、生涯グランドスラム達成ならず
画像提供:Getty/AFLO

生涯グランド・スラムまで残すところこの全仏オープンのみであった王者R・フェデラー(スイス)には、喉から手が出るほど欲しいタイトルだったが、クレー・コートの持つ魔力と若さの勢いには勝てず、事実上の決勝戦とまで言われた準決勝で、その日19歳の誕生日を向かえたナダルに1-3で敗れ、思わぬ誕生日プレゼントを献上する形となってしまった。それまで、1セットも落とさない完璧な試合展開を見せたフェデラーだが、生涯グランド・スラマーの夢は来年以降へ持ち越された。
準決勝でプエルタに敗れたダビデンコは、4回戦で前年度準優勝のG・コリア(アルゼンチン)を下し、続く準々決勝では第15シードのT・ロブレド(スペイン)とフルセットの接戦をものにしてのベスト4入りだった。第3シードのM・サフィン(ロシア)を相手にファイナル8-6の死闘を勝ち上がってきたロブレドは、ダビデンコ戦もファイナル・セット劣勢から後半追い上げムードだったが、ダビデンコがそれを振り切ってベスト4進出した。
今大会、第2シードのA・ロディック(アメリカ)がまさかの2回戦敗退。第6シードのA・アガシも腰痛が悪化し、1回戦で姿を消すなど、アメリカ勢はV・スペーディア(アメリカ)J・ブレーク(アメリカ)が2回戦進出したのに留まり、3回戦へ勝ち上がった選手は一人もいなかった。
地元の期待を背負うナダルと同年のR・ガスケ(フランス)はドローに恵まれず、3回戦でそのナダルと対戦することになってしまった。ここ数ヶ月の両者の成績からも、接戦が予想されたが、地元からのプレッシャーか、試合はナダルの6-4, 6-3, 6-2とあっけなく決着が着いてしまった。
前年度覇者のG・ガウディオ(アルゼンチン)は4回戦で、このところ力を付けてきた第20シードのD・フェレール(スペイン)にフルセットの末敗れて涙を飲み、2連覇の夢は絶たれてしまった。 予選には鈴木貴男(日本)と本村剛一(日本)の二人の日本勢が出場したが、いずれも初戦で敗れてしまい、本戦出場には至らなかった。




ダブルス:『経験と技術、ベテランの味のあるプレーが続出。』

左:ビルヒニア・ルアノ=パスクアル 右:パオラ・スアレス
女子複優勝:ルアノ=パスクアル/スアレス
左:マックス・ミルニ 右:ヨナス・ビョークマン
男子複優勝:ミルニ/ビョークマン
左:ダニエラ・ハンチュコバ 右:ファブリス・サントロ
男女混合優勝:ハンチュコバ/サントロ
画像提供:Getty/AFLO

女子のダブルスの決勝は、4年連続で第1シードと第2シードの激突となった。3度優勝経験を誇るV・ルアノ=パスクアル(スペイン)&P・スアレス(アルゼンチン)組がC・ブラック(ジンバブエ)&L・フーバー(南アフリカ)組を4-6, 6-3, 6-3で破り、第1シードらしく2連覇で4度目の栄冠に輝いた。このペアーは6年連続の決勝進出で、これは1992年から1997年にかけて、G・フェルナンデス&N・ズベレーバ(ブルガリア)組(うち、5回の優勝)に並ぶ快挙。「私達二人は随分長い間ペアーを組んでいるわ。それは大切な事だと思う。実際、特別なペアーだし、お互いを知り尽くしている。試合中、相手が何をしようとしているのか、理解しあっているしね。」と、ルアノ=パスクアルがその強さの秘密を語った。
ブラック&フーバー組はこのペアーでは初めてのグランド・スラムの決勝進出だったが、タイトル獲得には一歩及ばなかった。
D・ハンチュコバ(スロバキア)と組んだ杉山は、第7シードながら2回戦で敗退し、K・シュレボトニック(スロベニア)と組んだ浅越は第13シードで出場し、ベスト8まで勝ち進んだ。
男子ダブルスは、第2シードのJ・ビョークマン(スウェーデン)M・ミルニ(ベラルーシ)組が第3シードのマイク&ボブ・ブライアン兄弟を2-6, 6-1, 6-4の1時間32分で下し、初の全仏オープン・タイトルを獲得した。ビョークマンとミルニはコンビを組んでまだ1年も経っていないが、すでにマイアミとハンブルグのマスター・シリーズで優勝を上げていた。ビョークマンはこれで全グランド・スラムのダブルスを制覇し、8人目のダブルス・グランド・スラマーとなった。「全グランド・スラム・タイトルを取るなんて感激だよ。大会が始まった時は想像もしていなかったけど、徐々にそれに近づいていくと、どんどん欲しくなって、一生懸命になっていった。」と、自らの偉業に驚いているようだった。
準決勝では昨年のアテネ五輪の金メダリスト・ペアーのN・マス(チリ)ー&F・ゴンサレス(チリ)組をフルセットで退けている。ミルニは「実は準決勝の方がすごく緊張した。これまで3回準決勝へ進出したけれど、その壁を突破した事がなかったからね。プレー的には準決勝から調子が悪くなっていったけど、ビョークマンのお陰で何とか修復できた。」と、二人の相性の良さを実感していた。
混合ダブルスでは、ノーシードから勝ち上がったD・ハンチュコバ&F・サントロ(フランス)組が第6シードのM・ナブラチロワ(アメリカ)L・パエス(インド)組を3-6, 6-3, 6-2で退け、ハンチュコバは3度目、サントロは初の混合ダブルス・タイトルを手にした。 敗れたナブラチロワ&パエス組は2003年の全豪オープン、ウィンブルドンに続き3度目の優勝を狙ったが、勝利の女神は微笑まなかった。
ミルニと組んで第2シードだった杉山は、初戦をファイナル6-8と接戦を物にできず、早々と姿を消した。



優勝者2人にピンキーも大興奮!

全仏オープンも終わり、それぞれのチャンピオンが決まったわね。皆さんはどんな感想を持ったのかしら?女子は、前よりもさらに強くなったって印象のエナン=アルデンヌ。男子は成長著しい若手ナンバー・ワンのナダルが王者フェデラーを破って、名実共にチャンピオンになりましたね。二人の喜びは、計り知れないはず!


ジュスティーヌ・エナン=アルデンヌ
パワーアップして帰ってきたジュスティーヌ
画像提供:Getty/AFLO

エナン=アルデンヌは2003年に全仏&USオープンの二つのグランド・スラムで優勝して、ランキング1位の座に付いたのは記憶に新しいわよね。翌年、全豪オープンを制して一時代を築くかと思われた矢先、サイトメガロウイルス感染症って言う免疫や体力が低下しちゃう病気が発症しちゃったの。しばらくツアーから離れて治療に専念していたんだけど、復帰しては再発の繰り返しで、一時期はほとんど寝たきり状態だったとか。昨年末に徐々にトレーニングを始めたのはいいけど、今度は右膝を痛めちゃったの。だから今年の全豪オープンにも出ないで、4月のナスダック100で久々の大会エントリー。準々決勝でシャラポワに負けはしたけど、その後のクレー・コート・シーズンでは、現在に至るまで見事24連勝をしちゃって、しっかり全仏でもタイトルを取っちゃったのよね。
体ががっしりしていて、正確なトレーニングをしっかり積んでいるのが、テレビで見ていても分かったわ。サーブがそれを証明していたわ。167センチの小柄な体なのに、180キロを越えるファースト・サーブを打って、時には190キロも超えていたのよ!病に負けなかった強い精神力は、彼女をテニスに導いてくれた亡きお母さんからの試練で築き上げられたものだって言っているわ。
「これまでは激しい練習やトレーニングを休み無く欠かさずやってきて、病気や怪我を繰り返したの。もう同じ間違いはしないわ。3週間以上連続では試合をしない。休養が必要だと思ったらすぐに休みを取る。こうして健康にテニスができることが何よりの幸せだもの。」
その通りね!自分の体は自分でケアーして、無理は禁物。末永い選手生活を送らないとね。


ラファエル・ナダル
19歳ながら筋骨隆々としたサイクロン・ラファ
画像提供:Getty/AFLO

ナダルは、大会最大のメインイベント、対フェデラー戦の日に19歳の誕生日を迎えましたね。そのナダルより1つ下のイギリス期待の若手で、ウィンブルドンでも主催者推薦で出場が決まったアンディー・マレーが、ナダルの身体能力に圧倒されて言っていたわ。「他の19歳の選手と比べると分かるけど、彼の筋力が群を抜いている。自分があそこまでになれるには2~3年はかかるね。彼は17歳の時から筋力トレーニングをメインにやってきていて、そして今のあの大きな筋肉を身に付けたのさ。それがコート上での、フットワークと身のこなしに繋がっているのさ。彼と同じことはできないにせよ、彼を越えるにはそれが必要だね。」って、やっぱりナダルの体って他を超越してるのよね。
決勝相手のプエルタも、「驚かされたのは彼の脚力。彼が放つパッシング・ショットは凄いの一言だね。あれだけ左右へ振っているのに、どこからでもしっかりとショットを放ってきたよ。」って、やっぱりナダルのフットワークと脚力には脱帽だったみたいね。
ご覧の通り、ノースリーブから見える腕は、格闘家かと思うほどの太さ。膝下までの「パイレーツ」パンツと一緒に、トレードマークになりつつあるわよね。

その他、女子では今年30歳の同期であるピアースとリホフツェーワの頑張りと、17歳のイバノビッチ、15歳のカラタンチェバの快進撃、ベテランと若手の活躍は誰も予想できなかったんじゃない?
男子では、まったく精彩を欠いたアメリカ勢にはビックリ。アガシの腰痛は仕方ないにしろ、いくらハード・コートで育っているからって、2回戦でみんな消えちゃうなんて・・・ね~。ま、そんな序盤の波乱はよそに、ナダル一色に染まって燃えまくった男子全仏オープンだったわ。
さ、次は目前に迫った芝の大会のウィンブルドン。まったく逆とも言えるサーフェイスで、どんな戦いを見せてくれるのかしら?ランキングの変動も面白くなってきたわよ~~~!!!

ページの先頭へ
→会社情報 →採用情報 →利用規約 →サイトマップ →個人情報保護に関して →アフィリエイトについて →訂正とお詫び →選手写真について →当サイトへのリンク
(c) 2004 - 2009 Fubic Corporation All rights reserved