男子テニスのATPワールドツアー・ファイナルズ(イギリス/ロンドン、室内ハード)は19日、シングルス準決勝が行われ、第5シードの
錦織圭(日本)は5連覇と6度目の優勝を狙う第2シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)に1-6, 1-6の完敗を喫し、初の決勝進出とはならなかった。
>>ファイナルズ組み合わせ表<<この試合、第1セット序盤からミスを重ねた錦織は、元王者のジョコビッチに4ゲームを連取されてしまう。第5ゲームはブレークバックするも、その後の2ゲームを連続で取られて、このセットを落とす。
第2セットも第1ゲームでサービスゲームを落とした錦織は、試合の主導権をジョコビッチに完全に握られ、挽回出来ずにストレートで敗れた。
両者は今回が13度目の対戦で、錦織の2勝11敗(2014年のマイアミ・オープン準決勝は錦織が棄権)。錦織は今回の敗戦で2014年の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)準決勝から10連敗となった。
ATPワールドツアー・ファイナルズに3年連続で出場した錦織の今シーズンの戦いは、この日で終了した。
今年はメンフィス・オープン(アメリカ/メンフィス、室内ハード、ATP250)で大会初の4連覇を達成。リオデジャネイロ・オリンピック(ブラジル/リオデジャネイロ、 ハード)で日本勢96年ぶりの銅メダル獲得、全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)では
A・マレー(英国)を破りベスト4へ進出する活躍を見せた。
一方、勝利したジョコビッチは、決勝で第1シードのマレーと対戦する。両者はATPワールドツアー・ファイナルズ優勝と世界1位の座を争う。
ジョコビッチは2014年の7月7日から122週守ってきた1位からマレーに抜かれて2年ぶりに2位へ転落。しかし今大会は好調で、グループ・イバン レンドルの予選ラウンドロビンを3戦全勝で首位通過し、この日は錦織に快勝している。
ATPワールドツアー・ファイナルズは4選手が2グループに分かれて総当り戦を行い、各グループの上位2名が決勝トーナメントに進出。1位通過者はもう一方のグループの2位通過者と準決勝で対戦する。
獲得ポイントは予選ラウンドロビン1勝あたり200ポイント、決勝進出で400ポイント、優勝すると500ポイント、最大で1,500ポイントを獲得する。
予選ラウンドロビンの結果は以下の通り。
【グループ・ジョン マッケンロー】(1)A・マレー 3勝0敗
(3)
S・ワウリンカ(スイス) 1勝2敗
(5)錦織圭 1勝2敗
(7)
M・チリッチ(クロアチア) 1勝2敗
【グループ・イバン レンドル】(2)N・ジョコビッチ 3勝0敗
(4)M・ラオニチ 2勝1敗
(6)
G・モンフィス(フランス) 0勝2敗
(8)D・ティエム 1勝2敗
(9)
D・ゴファン(ベルギー) 0勝1敗
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