国際テニス連盟(ITF)は、
K・コズロバ(ウクライナ)へ禁止されている薬物が含まれるサプリメントを与えたとして、ウクライナ出身のスポーツ・ドクターに4年間の業務停止処分を科したと13日に出された声明で明らかにした。
その声明によると、E・ドロフェヤバ医師は現在世界ランク98位のコズロバに対し、2014年に禁止物質であるDMBAが含まれたサプリメントを与えたというもの。
コズロバは昨年、ドーピング検査で陽性反応が出てしまい、半年間の出場停止処分を下されていた。その時ITFは、コズロバが故意に違反を犯したのではないとも判断していた。コズロバ曰く、ドロフェヤバ医師から提供された物をビタミン剤だと思って飲んでいたと語っていた。
ITFはドロフェヤバ医師の控訴を棄却し、彼女が4年間の業務停止処分に相応しいとの判断を下した。なぜなら「スポーツ医学に精通した医師たるものはアスリートへ与える薬やサプリメントに対して多大な責任を負う立場にある」とし、特に若いアスリートにはより一層その責任が重いと、処分への理由を説明した。
コズロバがドーピング検査で陽性反応が出たときは、まだ20歳だった。
コズロバは今シーズン、2月に行われたプレミア大会のサンクトペテルブルク・レディース・トロフィー(ロシア/サンクトペテルブルク、インドアハード、プレミア)で自身初となるWTAツアーでのベスト4進出。
先週行われたリコー・オープン女子(オランダ/スヘルトヘンボシュ、芝、インターナショナル)で今季3度目となるベスト8入りを果たし、今週発表の世界ランクでは自己最高位となる98位を記録している。
(STATS - AP)
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