男子テニスツアーのメンフィス・オープン(アメリカ/メンフィス、ハード)は11日、シングルス2回戦が行われ、主催者推薦で出場の
T・フリッツ(アメリカ)が第2シードの
S・ジョンソン(アメリカ)を7-6 (7-5), 7-6 (9-7)のストレートで下す金星をあげ、自身初のATPツアーベスト8入りを決めた。
>>メンフィス・オープン 対戦表<<昨年の全米オープン・ジュニアで優勝を飾った18歳のフリッツは、2011年7月のニューポート大会での
D・クドラ(アメリカ)以来となる18歳でのツアー8強入りを果たしたアメリカ人男子選手となった。
「本当に驚いている。最高の試合が出来たし、チャンスを活かせてとても嬉しく思っている。」とフリッツは喜びを語っていた。
現在世界ランク145位のフリッツは、試合を通して集中力を欠くことがなかった。
敗れたジョンソンは「彼(フリッツ)にとって信じられない試合をしたと思う。ここまでの彼のテニス人生での最高のプレーだったのではないか。自分にもチャンスは沢山あった。でも、彼は何とかして大切なポイントを取ることが出来ていた。自分にとっては辛い試合となってしまった。」と落胆の色を隠せずにいた。
両者の試合はベースラインから長いラリー戦となり、ジョンソンはスピンやスライスを混ぜてペースを変える戦術。フリッツはそれに対してパワフルなカウンターショットで応戦していた。
第2セットのタイブレークでマッチポイントを握ったフリッツは、ジョンソンのサービスをダウン・ザ・ラインへ叩き込み、勝利を手にした。この日の勝利は、フリッツが初めてトップ30の選手を破った試合となった。
この試合、フリッツは良いスタートではなかった。第1セットの第1ゲームでいきなりジョンソンにブレークを許してしまった。しかしフリッツが慌てることはなった。なぜなら、何度もジョンソンと練習をしており、その時も先にブレークされることはよくあることだったと語っていた。
「ただ、それを早く忘れるようにしていた。そして自分自身に、もっと足を動かして試合に集中するように言い聞かせていた。」と試合を振り返っていた。
ジョンソンは「チャンスは何度もあったけど、今日は大切なポイントが取れない、そんな日だったんだ。」と敗戦を受け止めていた。
フリッツは準々決勝で
B・ベッカー(ドイツ)と対戦する。この日ベッカーは、第7シードの
J・ミルマン(オーストラリア)を6-2, 7-6 (8-6)で下しての勝ち上がり。
(STATS - AP)
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