男子テニスツアーの楽天ジャパン・オープン(日本/東京、ハード)は8日、シングルス2回戦が行われ、ツアー初優勝を狙う
N・キリオス(オーストラリア)が
R・バウティスタ=アグ(スペイン)を6-4, 6-2のストレートで快勝し、準々決勝進出を決めた。
>>楽天OP対戦表<<この試合、第1セットの第1ゲームで早くもブレークに成功したキリオスは、身長193センチから放たれる強力なファーストサービスや高い打点からの鋭いストロークでバウティスタ=アグを圧倒。第10ゲームの最後はこのセット4本目のサービスエースを決めて先取する。
気性が荒いことでも知られているキリオスは、近年では何度か問題を起こしテニス界を騒がせており、今年のロジャーズ・カップではシングルス2回戦の試合中に
S・ワウリンカ(スイス)に対して侮辱的な発言をし、ATPから罰金が科せられたこともあった。
しかし、この試合では今までのような行動はなく、ポイントを獲得した時には声をあげながらガッツポーズをするなど一つ一つのプレーに集中していた。
第2セットでも、キリオスが緩急をつけたラリー展開でバウティスタ=アグを翻弄。終始主導権を握り、試合を通してバウティスタ=アグに1度もブレークチャンスを与えない完璧な展開でキリオスが勝利。試合時間はわずか56分だった。
準々決勝では、
B・ペール(フランス)と
M・バグダティス(キプロス)の勝者と対戦する。
20歳のキリオスは、未だツアー大会でタイトル獲得には至っていないが、昨年のウィンブルドンでは4回戦で
R・ナダル(スペイン)を下して四大大会初のベスト8入り、今年の全豪オープンでも準々決勝進出を果たしている。今大会でツアー初優勝を狙う。
一方、敗れたバウティスタ=アグは今大会1回戦で第4シードの
R・ガスケ(フランス)をストレートで下しての勝ち上がり。昨年6月のトップシェルフオープンでキャリア初優勝を飾り、同年7月のメルセデス・カップで2度目のタイトルを獲得していた。
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