HOME → ニュースTOP → 今日のニュース(一覧) → 今日のニュース(詳細) |
|
世界ランク2位にまで上り詰め、シーズン3度目のグランドスラムであるウィンブルドンで2010年に準優勝を飾ったV・ズヴォナレーワ(ロシア)。昨年行われたロンドンオリンピックの3回戦でS・ウィリアムズ(アメリカ)に敗退、その後は右肩の怪我を原因に長期のツアー離脱を余儀なくさせている。
ツアーへの復帰について問われたズヴォナレーワは「2月に肩の手術を受けたわ。そしてリハビリを続けているの。今は腕から肩にかけて、100パーセントの状態に戻るように努力している。正直、現時点でははっきりした復帰の目途は立っていないの。1日1日をしっかり過ごして、急いではいない。過去にも怪我をして復帰を急いで失敗した事があるから。最も大切に考えている事は、急がず100パーセントの状態まで完治させる事。」と、今の気持ちを語った。
そして「今はテニスや学校から離れている時間を楽しんでいるの。もう試験について考えなくて良くなったしね。だから、これからはリハビリに集中出来るし、それが今後どうなるかは、やってみないと分からないわ。」と、全てはリハビリ次第だと感じていた。
これまでのテニス人生では、12個のシングルス優勝を飾り、2度のグランドスラムでの準優勝、そして獲得した賞金も1300万ドル(約13億円)を超えるズヴォナレーワ。プロテニス選手として世界のトップクラスで活躍していたのは言うまでもない。そんな彼女に、テニス選手として今一番恋しく思う事は何かを問われ、こう答えていた。
「大きなスタジアムに立った雰囲気や、トップ選手達と素晴らしい試合をしていた事や、観客からの大きな声援とか、テニスでしか経験出来ないような事ね。そんな事をまた経験したいと言う思いがあったから、練習だって続けられていたの。そしてやっとその状況に辿り着いたら、それは信じられない感覚なの。だからそれが一番恋しいわね。そんな状況にまた立ちたい。練習は辛いけど、辛い練習をする価値があるわ。」
「今こうしてリハビリに明け暮れている生活は、以前にも経験したわ。怪我をするたびに、より強くなって復帰して来た。そんな経験は、多くの自信に繋がっているし、復帰したいって言う情熱にも繋がっているわ。ただ今回の違いは、こんなに長くツアーを離れた事がないって言う事かしらね。今の怪我がどれほど酷いもので、またテニスボールを打てるようになるまでどれくらい難しいかも分かっているの。復帰へはチャレンジになるけど、チャレンジする事は大好きよ。」
「近い将来、また100パーセントの状態まで治って、そしてコートに戻ってまた自分がどこまでやれるか、やってみたいわね。」と、今年9月に29歳になるズヴォナレーワは語り、復帰への情熱は失っていない気持ちを伝えていた。
■関連記事■
《ズヴォナレーワが初の決勝進出◇ウィンブルドン2010》
《ズヴォナレーワがベスト8一番乗り◇ウィンブルドン2010》
《マレー、77年ぶりの快挙達成して「何が起きたか覚えてない」<ウィンブルドン2013>》
《悲願の全英初優勝マレーを信じ続けたコーチのレンドル<ウィンブルドン2013>》
《フェデラー、10年ぶりにトップ4から転落<世界ランキング>》
(翻訳・記事/弓削忠則)
© 2011 Fubic Corporation. All Rights Reserved.