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女子テニスツアーのニューヘイブン・オープン(アメリカ/ニューヘイブン、賞金総額63万7000ドル、ハード)は22日、シングルス2回戦残り4試合が行われ、第6シードのD・チブルコワ(スロバキア)が怪我から復帰したA・ペトコビッチ(ドイツ)を6-4, 6-1のストレートで下すなど、ベスト8が名を連ねた。
世界ランク13位のチブルコワは、先月アメリカはサンディエゴで行われたプレミア大会で今季初優勝を飾るなど、18位でシーズンをスタートし徐々に自身初のトップ10入りに近づく好調を続けている。
一方のペトコビッチは、昨年の10月に自己最高位である9位を記録したものの、その後右膝の怪我でツアー離脱。今季もシーズン開幕戦で腰を痛め全豪オープンなどを欠場。4月に復帰するものの今度は右足首を捻挫してしまう不運に見舞われ、今大会まで治療とリハビリに当てていた。
「3、4本の素晴らしいショットを打つと、その後は酷いミスを犯してしまうの。100年テニスをしてもしないようなミスを。」とペトコビッチはユーモアを交えてこの日の自身のプレーを振り返った。「ストロークやフットワークはそんなに悪くはないけど、本当の試合というものは練習では補えない部分がある。試合中のストレスを感じると、全く別の状況になってしまうの。おまけに8ヶ月もツアーから離れていると、安定感の無さが出てしまうのは仕方のない事ね。」
「5~6年前にも同じくらいツアー離脱をしていた時があるけど、その時も良い試合の後に酷い内容の試合をしたもの。今は前向きに考えて、自分のベストの状態に戻るまでは時間が必要と言い聞かせるしかないわね。」と、過去の経験から学んでいるようだった。
試合はチブルコワが得意のフォアハンドで試合の主導権を握り、第2セットで1ゲームしかペトコビッチに与えず70分の快勝。今季8回目のベスト8入りを決めた。準々決勝では第3シードのC・ウォズニアキ(デンマーク)と対戦する。
チブルコワはウォズニアキに対して「お互い良く知っている間柄。彼女は1つ年下だけど、ジュニアの頃から一緒にツアーを回っていて、何度も対戦していたの。お互いがお互いのプレーを知っているけど、全く違うプレースタイル。彼女は守りの堅いプレーをするけど、私は自分のショットを攻撃的に打ち込むタイプ。次の試合はきっと好ゲームになるでしょう。」と対戦を楽しみにしていた。
ウォズニアキはこの日、S・アービッドソン(スウェーデン)を7-6 (7-4), 6-2のストレートで退け、今大会の成績を19勝0敗へと伸ばした。
2008年の初出場で優勝して以来、過去4年間全て優勝を飾っているウォズニアキは、接戦となった第1セットをタイブレークの末に奪うと、第2セットはアービッドソンから2度のブレークを奪うなどで試合に終止符を打った。ウォズニアキは大会5連覇を狙いチブルコワとの準々決勝へ臨む。
その他の試合でもシード勢が順当にベスト8入りを決めた。第2シードのP・クヴィトバ(チェコ共和国)が予選勝者のN・ギブズを6-2, 6-4で、第8シードのL・サファロバ(チェコ共和国)も鄭潔(中国)を6-4, 6-0と危なげなく下した。
クヴィトバは各セットで1度ずつギブズにブレークを許したが、第1セットでは3度、第2セットは2度のブレークに成功するなど力の差を見せ付け、73分のストレートで勝利を物にした。
世界ランク17位のサファロバは同32位の鄭潔に、第1セットで1度ブレークを許すも2度のブレークを奪いセットを先取。第2セットで鄭潔は、3度あった自身のサービスゲームでわずか4ポイントしか獲得できず、その全てをブレークされるなど1ゲームも奪えなかった。サファロバは1時間22分で勝利を手にするとともに、鄭潔との対戦成績を2勝0敗とした。
クヴィトバはサファロバとベスト4入りをかけて準々決勝で顔を合わせる。
この日行われた試合結果は以下の通り。
P・クヴィトバ (2) ○-× N・ギブズ, 6-2, 6-4
C・ウォズニアキ (3) ○-× S・アービッドソン, 7-6 (7-4), 6-2
D・チブルコワ (6) ○-× A・ペトコビッチ, 6-4, 6-1
L・サファロバ (8) ○-× 鄭潔, 6-4, 6-0
今大会の優勝賞金はシングルス10万7000ドル。
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