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女子テニスツアーのマーキュリー・インシュアランス・オープン(アメリカ/サンディエゴ、賞金総額74万ドル、ハード)は金曜日に準々決勝を行い、予選勝者のY・チャン(台湾)が第3シードのJ・ヤンコビッチ(セルビア)を6-7(4-7), 7-6(10-8), 7-5の大激戦の末に下し、準決勝進出を決めた。
第1セットをタイブレークの末に落としたチャンは、第2セットのタイブレークでもヤンコビッチにリードを許し、2本のマッチポイントを握られてしまう。
しかし現在、世界ランク161位のチャンは最初のマッチポイントで得意とするバックハンドでエースを奪うと、2本目のマッチポイントではヤンコビッチがバックハンドをミス。その後、逆転に成功して第2セットを奪い返したチャンは、ファイナルセットでも勢いを持続し、5-2と大きくリードを重ねる。
だが格上の意地をみせるヤンコビッチはそこから3ゲームを連取、5-5のタイに戻す。
しかし勝負を分ける第11ゲームを奪ったチャンは第12ゲームも連取し、そのまま3時間13分の大熱戦に終止符を打った。最後はヤンコビッチが得意とするバックハンドがベースラインを割った。
激戦を制したチャンは、試合後「準々決勝は精神戦でした」と振り返った。試合時間3時間13分は今季2番目に最も長いゲームとなった。
またチャンはファイナルセットの5-2の時点でのヤンコビッチについて「彼女は疲れており、試合を諦めているようにみえました。ですが彼女はカムバックしてくると思っていました」と打ち明けた。
一方、敗れたヤンコビッチは「第2セットを失った時点で集中力を失い、彼女(チャン)を蘇らせてしまいました。第3セットに入った時点で精神的に落胆しており、また暑さで肉体的にも厳しい状況でした」とコメント。
試合は猛暑の中で行われていた。あまりの暑さで、チャンは第2セットの2-3の時点でトレーナーを呼んだ。
トップ20から3度目の勝利を挙げたチャンは、準決勝で第1シードのM・バルトリ(フランス)と対戦する。バルトリは準々決勝で第5シードのC・マーケイル(アメリカ)を7-5, 4-6, 6-4で下しての勝ち上がり。
ドローの他の山では第2シードのD・チブルコワ(スロバキア)がU・ラドワンスカ(ポーランド)を6-4, 6-4で下し、ベスト4入りを決めた。
今季2度目のWTAツアーベスト4進出を決めたチブルコワは準決勝で第4シードのN・ペトロワ(ロシア)と対戦する。ペトロワは準々決勝でV・レプシェンコ(アメリカ)を6-4, 2-6, 7-6(7-5)のスコアで振り切っての勝ち上がり。
今大会の優勝賞金は9万6000ドル。
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