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今年のウィンブルドンを制し、世界ランク2位でシーズンを終えたP・クヴィトバ(チェコ共和国)は、祖国チェコ共和国で2011年の最優秀アスリートに贈られるアスリート・オブ・ザ・イヤー賞に選ばれた。
この賞は、スポーツ・ジャーナリストによって選出されるもので、21歳のクヴィトバはウィンブルドンに加え、トップ8選手しか出場できないツアー最終戦でもタイトルを獲得するなど今季6大会で優勝を飾り、シーズン初めの34位から2位にまでランキングを上昇させていた。
クヴィトバはこの賞に先駆けて、女子プロテニス協会(WTA)からも2011年のプレーヤー・オブ・ザ・イヤーを受賞し、国際テニス連盟(ITF)からも、N・ジョコビッチ(セルビア)と共に今季の最優秀選手にも選ばれるなど、世界でも認められていた。
ジャーナリスト達の投票では、2位にマウンテンバイクのクロスカントリーで9月にスイスで行なわれた大会で世界チャンピオンになったヤロスラフ・クルハヴィーが、3位にはスピードスケートの世界チャンピオンのマルチティナ・サブリコバが選ばれたが、クヴィトバは彼等のような世界チャンピオンを押さえての授賞となった。
クヴィトバは女子ツアーで目覚ましい活躍をしただけではなく、女子国別対抗戦(フェドカップ)でもチェコ共和国のエースとして戦い、決勝戦の対ロシア戦でもシングルスで2勝を飾るなど祖国を世界一へ導く事に大きく貢献した。
その優勝は、チェコがチェコスロバキア当時の1988年に優勝して以来の事で、チェコ共和国となっては初の世界一だった。
元世界女王のM・ヒンギス(スイス)もクヴィトバを「最も際立ち最も安定したサウスポー」と絶賛している。
ヒンギスは今年の11月からフランスはパリにある世界でも有数のテニス・アカデミーであるパトリック・ムラトグルー・テニス・アカデミーでコンサルタント・エキスパートとして所属し、主にジュニアの育成に携わっている。
「今の女子ツアーでは彼女が唯一試合を見たいと思う選手。」と続けるヒンギス。「他の選手のプレーはほとんど同じようなもの。C・ウォズニアキ(デンマーク)は最もフットワークの良い選手かも知れませんし、コートの中へ入って攻撃的にプレーしようとしていますが、それでもまだ足りません。」
「彼女がグランドスラムで優勝できないのは、彼女だけの問題ではないと思います。彼女のコーチにも問題があると感じています。」と、コーチとしてのキャリアをスタートさせたヒンギスはウォズニアキのコーチである父親に対しても厳しい見方をしていた。
そんなウォズニアキとクヴィトバのランキング・ポイントの差は、わずかに115ポイント。2012年は年明け早々に、クヴィトバが世界の頂点に立つのもかなり現実味を帯びている。
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