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女子テニスツアーのマーキュリー・インシュアランス・オープン(アメリカ/サンディエゴ、賞金総額72万1000ドル、ハード)は3日にシングルス2回戦残り13試合が行われ、クルム伊達公子(日本)は第12シードのS・リシキ(ドイツ)に1-6, 2-6で、森田あゆみ(日本)も第5シードのA・イバノビッチ(セルビア)に1-6, 6-7 (5-7)といずれもストレートで敗れシングルスから姿を消した。
クルム伊達のサーブで始まった試合は、いきなりリシキがブレークに成功すると、第3ゲームでもブレークを奪う。第1サーブの入りが悪いリシキだったが、第2サーブにもなかなかタイミングの合わないクルム伊達は、リシキのサービスゲームでは思うようにポイントが取れず0-4とリードを許してしまう。1-5からの第7ゲームのクルム伊達のサービスゲームでは、40-0とリードするも挽回され、そのゲームもブレークされて第1セットをわずか26分で失ってしまった。
第2セットの第2ゲームでラブゲームでブレークを許し、追いかける展開となったクルム伊達。しかし徐々にリシキのサーブにタイミングが合い始めたクルム伊達は、続く第3ゲームでこの試合初となるブレークをリシキから奪う。しかし第4ゲームではダブルフォルトを犯すなど再びリシキにブレークを許し、ゲームカウント1-4とリードを広げられてしまう。
その後、2-5からの第8ゲームで15-40とリシキにマッチポイントを握られてしまい、そのままゲームセット。結局第2セットでは1度も自身のサービスゲームをキープできなかったクルム伊達はわずか57分で敗れ、6月のバーミンガムでの敗戦のリベンジとは行かなかった。
先週行われたバンク・オブ・ウェスト・クラシックで201キロのサーブを記録したリシキは、このサーブが今季女子ツアーでの最速サーブで、歴代でも4位に記録されてるサーブの持ち主。昨年は怪我に泣かされて179位でシーズンを終えるも、現在は25位と急激にランキングを伸ばしている。
そのリシキは、O・サウチュック(ウクライナ)を6-7 (7-9), 6-4, 6-3の逆転で下したC・バンデウェイ(アメリカ)とベスト8進出を懸けて3回戦を行う。サウチュックは第6シードでエントリーしていたD・チブルコワ(スロバキア)が左腹筋痛のため急遽欠場を表明したため、ラッキールーザーでの本戦入りだったが、幸運を生かすことは出来なかった。
今大会の上位4シード選手は1回戦が免除されているため、この日の2回戦が初戦だったイバノビッチは、先週の大会の1回戦で森田に敗れていた。前回の敗戦から対策を練ってきたイバノビッチに対して森田は、第1セットでは自身のサーブを1度キープするのがやっとで、わずか23分で奪われてしまう。
しかし、今季好調の森田も第2セットに入ると7本のダブルフォルトを犯すイバノビッチの隙を見逃さずに2度のブレークに成功、そのセットをタイブレークへと持ち込んだ。そのタイブレークも両者譲らず接戦となるものの、最後は地力に勝るイバノビッチが押し切られ1時間27分のストレートで森田は敗退、2週連続の勝利とは行かなかった。
先週のリベンジに成功した形となったイバノビッチは3回戦で、S・アービッドソン(スウェーデン)を0-6, 7-6 (7-5), 7-6 (9-7)の大逆転で下したA・ブリアンティ(イタリア)と対戦する。
その他、この日登場した上位シード勢は明暗が分かれた。第4シードのS・ポン(中国)はAn・ロディオノワ(オーストラリア)を6-1, 6-3で、第8シードのD・ハンチュコバ(スロバキア)もB・ザーロバ・ストリツォバ(チェコ共和国)を6-1, 6-3と、危なげなく退けたが、第7シードのJ・ジョルジュ(ドイツ)は主催者推薦のS・スティーブンス(アメリカ)に3-6, 5-7で敗れる波乱に見舞われた。
ポンはV・キング(アメリカ)を6-3, 6-2で倒した第15シードのS・エラーニ(イタリア)と、ハンチュコバは第9シードのR・ビンチ(イタリア)を6-4, 6-2で下す金星を飾った鄭潔(中国)と、スティーブンスはT・パスゼック(オーストリア)とそれぞれ3回戦で顔を合わせる。パスゼックは第11シードのM・キリレンコ(ロシア)と対戦予定だったが、臀部の怪我を理由に試合開始前に欠場を表明し、パスゼックは不戦勝での勝ち上がりだった。
その他の試合結果は以下の通り。
V・ドゥシェヴィナ(ロシア) ○-× P・エルコグ(スロベニア) (16), 4-6, 6-1, 6-4
V・ラッツァーノ(フランス) ○-× M・イラコビッチ(ニュージーランド), 6-1, 6-3
C・マーケイル(アメリカ)○-× A・クドリャフツェワ(ロシア), 6-2, 3-1, 途中棄権
またS・チャン(中国)とのペアーでダブルスにエントリーしているクルム伊達は、木曜日に予定されている準々決勝で、第1シードのK・ペシュキ(チェコ共和国)/K・シュレボトニック(スロベニア)組と対戦する。
今大会の優勝賞金はシングルスが11万1000ドル、ダブルスが3万5500ドル。
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