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世界ランク2位で今シーズンを終えることとなったR・フェデラー(スイス)は、全豪オープンの優勝に始まり、ツアー最終戦の決勝でライバルであるR・ナダル(スペイン)を破り優勝で終わった今シーズンを「とても成功したシーズン」と振り返った。
グランドスラム通算16勝を誇るフェデラーであるが、今年はナダルが最高の選手だったことを認めている。ナダルは今季、3つのグランドスラムでタイトルを獲得し、世界ランク1位の座に返り咲いている。
しかしフェデラーは同時に、今シーズン中盤の不調から立ち直れたことに満足もしているとした。全仏オープンとウィンブルドンでベスト8に終わっていたフェデラーは、それまで継続していたグランドスラム準決勝の連続進出記録を23でストップさせていた。
2010年シーズンで良いプレーをしたのは、最初と最後だけだったという指摘に対しフェデラーは面白がりながらも否定をした。
「夏の間は酷いプレーをしていたか、全くプレーをしていなかったように聞こえるね。そういうわけじゃないんだ。コツコツとプレーしていたよ。プレーして、プレーして、プレーして、挑戦して、いくつか本当に良い試合もあったんだ。」とフェデラー。「そのあとで、タフな敗戦があった。何人かが僕よりも良いプレーをしていた。気が付いたらシーズンの半分が終わっていたよ。だけど、いくつかは素晴らしい週があったと感じていたよ。」
全仏オープンとウィンブルドンでの挫折は、かつてフェデラーが短期間だけ勝てなくなった時期に聞かれたような憶測を再び生み出した。しかしフェデラーは、それらの風聞に惑わされることはなかった。
「僕は怒っていないよ。アスリートとして、そういった批判にはオープンでなければならないし、批判されることも受け入れないといけない。皆が同じ意見を持っているわけではないし、同じ人間を好きなわけじゃないからね。」と語ったフェデラーは、ウィンブルドン後に世界ランクを3位に落としたが、結局は2位でシーズンを終えた。
「ランキングはとてもうつろうものなんだ。今日は良くても明日は違う。そしてまた良くなっていく。素晴らしい物語になるんだ。今はいつも長い期間で考えるようにしているし、そのおかげで冷静さを保つことが出来ている。」
9年連続でシーズン最終戦に出場したフェデラーは、プレーをした11セットで10セットを獲得するなど5戦して全勝、日曜日の決勝ではナダルを6-3, 3-6, 6-1で破りタイトルを獲得している。
「シーズン最後の試合でラファと対戦するなんてスペシャルなことだね。次の大会や他の試合でプレーするよりも、より楽しめることだよ。この勝利は来シーズンに向けて、良い前兆になったよ。」
世界最高のテニス選手である2人は、今季の対戦成績をお互いに1勝1敗で終えた。通算では、ナダルが14勝8敗で勝ち越している。そのナダルをして「彼が良いプレーをしている時は、解決策を見つけるのは難しい。」と言わしめた。
日曜日の決勝後、フェデラーはシーズン途中に自信を失いかけていた時期を乗り越えていたことを明かした。月曜日のインタビューでは、シーズン中盤の不調の原因は、十分な試合数をこなさなかった結果としている。全豪オープン後にフェデラーは、肺の感染症を患い試合への出場を見合わせていた。
さらにフェデラーは、今季後半に物事を正しい方向に導いてくれたとして、スイスのデビスカップ監督であるセベリン・ルシと新しいコーチであるポール・アナコーンに感謝の意を述べている。
「辛い敗戦がいくつかあって、他のシーズンのように2つや3つのメジャータイトルも獲れなかった。ラファは最高だったし、彼が1位に相応しいと思う。それでも僕のシーズンも良かったし、とても良かったと思う。自分のプレーには満足しているよ。」
29歳のフェデラーはこれから1週間ほどの休暇に入り、早ければ12月中旬からトレーニングを開始するとしている。フェデラーとナダルは、それぞれが運営するチャリティー基金のため、12月21日と21日に予定されているエキシビション・マッチに出場する。
そして来年、フェデラーはディフェンディング・チャンピオンとして新しいグランドスラム・シーズンをオーストラリアからスタートさせる。
しかし休暇の間、フェデラーがラケットを持つことはなさそうだ。
「休暇の間は、ボールを打たないよ。」とフェデラーは説明した。しかし、一瞬の間の後にフェデラーは「もしミルカが、僕の奥さんがテニスをしたいといったら付き合うよ。彼女が僕をコートに連れ出せる唯一の人になるね。」と付け加えた。
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