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フェデラーがロディックに快勝して決勝進出◇スイス・インドア

男子テニスツアーのスイス・インドア(スイス/バーゼル、賞金総額122万5000ユーロ、インドアハード)は土曜日に準決勝を行い、第1シードのR・フェデラー(スイス)が第4シードのA・ロディック(アメリカ)を6-2, 6-4のストレートで下し、決勝へと駒を進めた。試合時間は69分だった。

この日、好調のフェデラーは両セットで2度ずつブレークし、また13本のサービスエースを決めて、ロディックを一蹴した。

フェデラーは第1セットの第1ゲームでいきなりロディックのサービスをブレークすると、第4ゲームでも2本のブレークポイントを握る。

その2本を何とかしのいで1-3としたロディックだったが、セット後半でフェデラーに目の覚めるようなフォアハンドのクロスを決められて再びブレークされると、第1セットをフェデラーが6-2で先取する。

第2セットに入ると、第1ゲームでフェデラーがタイミングを外してトップスピンのフォアをミスし、ロディックがブレークに成功する。

しかしフェデラーは、ゲームカウント2-3の劣勢からバックハンドのボレーを決めてロディックのサービスをブレークすると、スコアは3-3のタイに。

その後、再度ブレークに成功したフェデラーは、第10ゲームで最初に手にしたマッチポイントをしなやかなフォアでしっかり奪うと、そのまま試合に終止符を打った。

試合後、フェデラーは「彼(ロディック)は最初のエースを決めるまでに時間がかかっていました。これは私のリターンの調子がいい証拠です。コースが読めているということですから。」と好調ぶりをアピールした。

一方、敗れたロディックは「今日はサービスの調子がよくありませんでした。リズムに乗れませんでした。それではロジャー(フェデラー)には勝てません。」と肩を落とした。

しかし8選手のみが出場できるツアー最終戦のレースで現在7人目に位置し、出場の確率が高くなってきているロディックは「今週を振り返ってみると、いいことの方が多かったように思います。」と、最後は前向きに話した。

これで両者の対戦成績はフェデラーの20勝2敗となった。

1選手に対して20勝以上を記録しているのは、過去30年でフェデラーの他にB・ベッカー(ドイツ)とⅠ・レンドルしかいない。ベッカーはS・エドバーグ(スウェーデン)に対して25勝10敗をマーク、一方のレンドルはJ・コナーズ(アメリカ)に対して21勝13敗を、J・マッケンロー(アメリカ)に対して21勝15敗をそれぞれマークしている。

これについてフェデラーは「理由はよく分からないけど、アンディとは試合がしやすいんだ。」と話している。

勝ったフェデラーは準決勝で、昨年覇者で第2シードのN・ジョコビッチ(セルビア)と対戦する。ジョコビッチは準決勝でV・トロイキ(セルビア)を7-6 (7-4), 6-4で下しての勝ち上がり。

ジョコビッチは第1セットで5-5からブレークされてしまい、5-6とされると、第12ゲームでトロイキに40-0と3本のセットポイントを手にされる。

しかし、このピンチを見事にしのいだジョコビッチは、タイブレークも手中に収めると、第1セットの先取に成功する。

第2セットでも勢いを持続したジョコビッチは、このセットを6-4で奪うと、ストレート勝ちで決勝進出を決めた。

試合後、ジョコビッチは「第1セットを奪えたのはラッキーでした。それで自信を取り戻せました。目をつぶってできるだけ強打しました。これは冗談ですけどね。」と会場を沸かせた。

親友のジョコビッチとトロイキは、試合後、お互いの肩に手をやり、笑いながらコートから去るという、微笑ましい一面を見せた。両者はデビスカップのチームメイトで、12月3~5日のセルビア対フランスの決勝戦でシングルスをともに戦う戦友である。

これでジョコビッチは今季4度目の決勝進出を決めた。これまでドバイと北京の大会では優勝し、全米オープンはR・ナダル(スペイン)に敗れて準優勝だった。

決勝についてフェデラーは「難しい試合になるでしょう。コートもインドアで速いですから。」と展望を語っている。

今大会の優勝賞金は29万1700ユーロ。

(2010年11月7日12時42分)
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