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女子テニスツアーのマーキュリー・インシュアランス・オープン(アメリカ/サンディエゴ、賞金総額70万ドル、ハード)は土曜日に準決勝を行い、ノーシードから勝ち上がったS・クズネツォワ(ロシア)が第5シードのF・ペネッタ(イタリア)を6-4, 6-0のストレートで下し、見事、決勝進出を決めた。
再びトップを目指すクズネツォワは、強力なフォアハンドでペネッタの弱目のサービスを攻撃、最後は10ゲームのうち9ゲームを奪ってペネッタを圧倒した。
試合後、クズネツォワは「彼女とはプレーしやすい。あまりパワフルなプレーではないからね。」と話した。これで両者の対戦成績はクズネツォワの4勝0敗となった。
クズネツォワの決勝進出は昨年10月の北京での大会以来のことで、「決勝に進めてうれしい。でもそれだけでは十分ではない。優勝しても十分ではない。単なる前進の一歩に過ぎない。」と話している。
グランドスラム大会で2度優勝しているクズネツォワは、昨年のツアーで3勝し、通算12勝目を達成していた。しかし今季は、今大会まで準々決勝進出がわずかに1度あるだけで、出場する大会で早期敗退を繰り返していた。3週間前には世界ランクが21位にまで下降し、2004年2月以来のトップ20圏外という苦杯を味わっている。
これについてクズネツォワは「自分のゲームを見失っていた。気持ちを整理するのに時間がかかった。元の強い自分に戻りたい。12位とか15位とかに戻りたいとは思わない。それは私の目標ではない。もっと上を目指すし、私にはそれができると思う。」と力強く語っている。
今回、ペネッタに勝ったことで、次回のランキングでクズネツォワは17位辺りにジャンプアップするとみられている。
準決勝の第1セットはブレーク合戦となったが、第8、9ゲームを連取したクズネツォワが5-4とリードすると、第10ゲームでもペネッタのサービスブレークに成功、そのまま同セットを先取する。
ペネッタはサービスの確率が悪く、第1セットではわずかに58%だった。第2セットに入るとその確率はさらに下がり、24%となってしまった。クズネツォワはそれを見逃すことなく攻撃、第2セットでは6-0のベーグルをマークした。
ペネッタは「サービスは私の好きなショットではない。ナーバスになったときや、サービスを決めなくてはならない時、うまく入れることができない。」と肩を落とした。
現在、世界15位のペネッタは、次回のランキングで18位まで下降するとみられている。再び上昇するためには、サービス力の向上が鍵となるだろう。
クズネツォワは決勝で第4シードのA・ラドワンスカ(ポーランド)とノーシードのD・ハンチュコバ(スロバキア)戦の勝者と対戦する。
今大会の優勝賞金は10万7000ドル。
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