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女子テニスツアーのマーキュリー・インシュアランス・オープン(アメリカ/サンディエゴ、賞金総額70万ドル、ハード)は金曜日に準々決勝を行い、第5シードのF・ペネッタ(イタリア)が第2シードのS・ストザー(オーストラリア)を6-4, 6-3のストレートで下し、ベスト4入りを決めた。これで今大会のトップ3シードがすべて敗退したことになった。
ペネッタは効果的なサービスに加え、正確で安定したストロークでストザーをねじ伏せた。ペネッタは19本のウィナーを奪い、ストザーの12本と比べて約1.5倍を記録した。
試合後、ペネッタは「彼女(ストザー)は世界トップ選手の1人だから、勝ててうれしい。今年、彼女は大躍進している。波に乗っている選手を倒すのは難しいこと。」と話した。
今年の全仏オープンで準優勝しているストザーだが、準々決勝では得意のサービスで1本もエースが決まらず、またダブルフォルトは5本を数えた。ストザーは世界1位のS・ウィリアムズ(アメリカ)に続いてサービス力があるとされているが、準々決勝ではその勢いがみられなかった。その一方で、ペネッタは8本のサービスエースを決め、ダブルフォルトはわずかに1本だった。
ペネッタは「彼女のキックサービスは返すことができるわ。加えて、彼女をナーバスにさっせるショットがあるの。彼女のボールは打ちやすい。スピードにもついていけるわ。」と話している。ペネッタはストザーを得意としており、過去2度の対戦でいずれも勝っていた。また今回の勝利で、今季、ストザーに2度勝ったことになった。
ストザーは「彼女はよく走るので、1ポイント1ポイントを奪うのが大変。試合中によく不満がたまってしまう。」と肩を落とした。
ペネッタは過去、トップ10選手に13度勝っているが、今回は昨年の全米オープン以来のトップ10選手からの勝利となった。
ペネッタは準決勝でS・クズネツォワ(ロシア)と対戦する。ノーシードから勝ち上がったクズネツォワは地元期待の10代C・バンデウェイ(アメリカ)を7-5, 6-2で下してのベスト4進出。
試合後、クズネツォワは「経験の差での勝利だった。自分のゲームができていなかった。昨日の彼女(バンデウェイ)は自信を持っていた。彼女の自信を打ち砕くのに時間がかかった。」と話している。クズネツォワは最近、調子を落としており、ランキングは21位にまで後退している。今回のベスト4入りも、今シーズン初めてのこと。
大会会場から程近い場所で育った18歳のバンデウェイは、今大会、絶好調で、木曜日にはウィンブルドン準優勝のV・ズヴォナレーワ(ロシア)をフルセットの末に下していた。
予選勝者のバンデウェイは準々決勝でもその勢いを見せつけ、第1セットでは5-2とリードする場面もあった。バンデウェイは試合後、「序盤では自分のペースとなり、重いボールを使って勝てるかも、と思った。」と話している。
しかし過去、グランドスラム大会で2度優勝しているクズネツォワは、2-5の劣勢からセットポイントを奪われながらも5ゲーム連取で逆転し、第1セットを7-5で先取する。
第2セットでは1-1からクズネツォワが4ゲーム連取に成功、5-1とすると、第7ゲームの後の第8ゲームを奪い、そのまま試合に終止符を打った。
バンデウェイと初対戦だったクズネツォワは「その選手がどんなプレーをするか分らないときほどプレーが難しいことはない。彼女のテニスに慣れるのが大変だった。ある時点以降、次第に慣れてきた。彼女の苦手なプレーも分かったし、得意なショットも分かった。変化を入れて、対応した。」と試合を振り返った。
バンデウェイは「昨日の疲れが残っていた。足が重かった。第1セットはよかったけど、彼女がグランドスラムで2度優勝しているのには理由がある。」と勝者とたたえた。
ドローの他の山では、D・ハンチュコバ(スロバキア)がA・クレイバノワ(ロシア)を2-6, 6-4, 6-3の逆転で下し、準決勝に駒を進めた。ハンチュコバは決勝進出を賭けて、準決勝で第4シードのA・ラドワンスカ(ポーランド)と第7シードのS・ペア(イスラエル)戦の勝者と対戦する。
今大会の優勝賞金は10万7000ドル。
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