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男子テニスツアーのBNPパリバ・マスターズ(アメリカ/インディアンウェルズ、賞金総額364万5000ドル、ハード)は土曜日に準決勝を行い、第20シードのI・リュビチッチ(クロアチア)が昨年覇者の第3シードR・ナダル(スペイン)を3-6, 6-4, 7-6 (7-1)の逆転で下し、決勝に駒を進めた。
ナダルは第1セット、得意の強力なフォアハンドでリュビチッチを左右に振り回して6-3で奪う。
第2セットは均衡した展開が続くが、4-4からのナダルのサービスゲームでナダルが痛恨のダブルフォルトを犯すと、リュビチッチがブレークに成功し5-4とリード。第10ゲームはリュビチッチが得意のサービスでしっかりと締めると、そのまま第2セットを奪い返す。
第3セットに入ると、勢いを持続したリュビチッチがいきなり第1ゲームでナダルのサービスをブレーク。ナダルはすぐに次のゲームでブレークバックするが、4-3からの第8ゲームでブレークポイントが1本あったもののブレークに失敗、4-4となる。
4-4からは順調なキープが続き、試合はタイブレークへ。ナダルはタイブレークで4本連続でミスを犯すと、あっという間に1-6に。最後はリュビチッチがフォアのダウンザラインを決めると、激戦に終止符を打った。
試合後、リュビチッチは「これまでのテニス人生で最高のタイブレークだった。完璧だった。彼(ナダル)は重要な場面でミスが多かった。何本か、ボールを打ちすぎている場面があった。彼がポイントをコントロールしているようには感じなかった。リターンのリズムを見つけられれば勝てると思った。」と話した。
リュビチッチは得意のサービスで17本のエースを繰り出し、世界ランク3位のナダルから大金星をあげた。リュビチッチは今大会で64本ものサービスエースを記録しており、準決勝でも51本の凡ミスをうまくカバーした。リュビチッチはナダルに5連敗しており、連敗をようやく食い止めた。
リュビチッチは今大会絶好調で、4回戦では第2シードのN・ジョコビッチ(セルビア)にストレート勝ちしている。ATPマスターズ1000の大会での決勝進出は2006年のマイアミの大会以来、通算4度目のことで、過去3度はいずれも決勝で敗れている。
リュビチッチは「今回こそは優勝したい。」と力強く語った。
ナダルは膝の故障などもあり、最近はやや停滞気味。昨年の5月のローマの大会以降、ここ11大会では優勝から見放されている。今年の全豪では膝の故障で棄権を余儀なくされた。
リュビチッチは決勝で第7シードのA・ロディック(アメリカ)と対戦する。地元ロディックは準決勝で第6シードのR・ソデルリング(スウェーデン)を6-4, 3-6, 6-3で退けての勝ち上がり。
今大会の優勝賞金は60万5500ドル。
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