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前年度覇者のナダルが接戦制しベスト8入り◇BNPパリバ・マスターズ

男子テニスツアーのBNPパリバ・マスターズ(アメリカ/インディアンウェルズ、賞金総額364万5000ドル、ハード)は17日、シングルス4回戦8試合を行い、昨年のチャンピオンで第3シードのR・ナダル(スペイン)が第15シードのJ・アイズナー(アメリカ)を7-5, 3-6, 6-3で退け、大会2連覇へ向けて準々決勝へ駒を進めた。

ナダルは、206cmの長身から繰り出す強烈なサーブが武器のアイズナーの巧みなサーブ&ボレーに加え、アイズナーへの地元の声援で沸く会場でアウェーの状況の中、持ち味の粘りと鋭いスピンの効いたストロークで攻め、2時間10分の接戦を制してベスト8進出を決めた。

ナダルはこれまでも何度か苦しめられた膝の怪我を年初の全豪オープンで再び痛め、6週間の休養を取ってから今大会へ臨んだ。この試合ではその怪我の影響を全く感じさせず、最後はフォアハンドをオープンコートに叩きつけて、勝利を決めた瞬間に雄叫びを上げて喜びを表した。

「すごく気分良くプレーができたんだ。」と語るナダルは、シングルス後にM・ロペス(スペイン)と組みダブルスの準々決勝も行い勝利を飾った。「シングルスよりもっと攻撃的にリターンができた。サーブも練習を兼ねて打っていたんだ。(シングルスより)もっとリラックスできたし、ここ数日でボレーも上達したと思う。それはとても良いことだよ。」と、ダブルス出場もプラスに働いているようだった。

22本ものサービスエースを決めたアイズナーだったが、それ以外は簡単にポイントが取れなかった。「良いプレーが出来たと感じてるよ。第3セットはエネルギーが切れそうだったし、彼(ナダル)はそうさせようとしていたんだ。全てのポイントを簡単には取らせてくれなかった。ボールに変化を付けてきて、それに対処するのがとても大変だった。」

ナダルは準決勝進出を懸けて第19シードのT・ベルディフ(チェコ共和国)と対戦する。ベルディフは第29シードのV・トロイキ(セルビア)を6-1, 6-3と、わずか71分で一蹴しての勝ち上がり。

この日は、前日のR・フェデラー(スイス)に続き第2シードのN・ジョコビッチ(セルビア)も敗れる番狂わせが起きた。第20シードのI・リュビチッチ(クロアチア)が7-5, 6-3のストレートでジョコビッチから勝利を奪った。2006年の初対戦以来の勝利を飾ったリュビチッチは、これまで5連敗中だったが、この日は勝機があると感じていた。

「この大会で勝ち進むには万全の体調が必要だと思ったんだ。でも彼はそうじゃなかった。今日の自分ができなくても、この先きっと誰かが彼を倒すと思っていた。彼はドバイ大会で接戦を繰り返して優勝を果たし、直後に祖国へ帰ってデビスカップを戦った。そこでも接戦を強いられて、すぐ後にこの大会へ来たんだからね。」

第1セットは両者1度ずつのブレークのあと、5-5から再びリュビチッチがブレークに成功しそのセットを先取。第2セットも序盤でブレークを奪ったリュビチッチがそのままサーブをキープして勝利。リュビチッチの憶測通りか、サーブの調子も今一つだったジョコビッチは、相手サーブで7度掴んだブレークチャンスも1度しか活かすことができなかった。試合時間は1時間44分だった。

「良い状態でコートに立てていなかった。デビスカップ後すぐにここへ来て、この数週間はとても疲れていた。特に精神的な疲労が強かった。試合の翌日にここへ移動するスケジュールだったし、本当はもっと良いプレーが出来たのに。」と、ジョコビッチ本人も厳しいスケジュールからの疲労を感じていた。

リュビチッチはG・ガルシア=ロペス(スペイン)を3-6, 6-2, 6-1の逆転で下した第21シードのJ・モナコ(アルゼンチン)と準々決勝で顔を合わせる。

地元アメリカ勢で残る最後の一人であるA・ロディック(アメリカ)。第7シードのロディックは第22シードのJ・メルツァー(オーストリア)を7-6 (7-5), 6-4と、苦しみながらもストレートで下し、地元の期待に応えた。これでロディックはメルツァーとの対戦成績を10勝0敗とし連勝記録を伸ばした。

「これまでもメルツァーとはたくさん接戦をしてきた。第1セットをタイブレークで取る試合も数多かった。10勝0敗の数字が示すほど、彼との対戦を楽しむ余裕はないね。常に厳しい相手だし、その勝利には多かれ少なかれラッキーなところもあったからね。」とロディックはこれまでのメルツァーとの試合を含め、常にタフな試合を強いられることを思い出していた。

ロディックは第18シードのT・ロブレド(スペイン)と準々決勝で対戦する。ロブレドは第27シードのM・バグダティス(キプロス)を7-5, 0-6, 6-4のフルセットで振り切っての勝ち上がり。バグダティスは前日、世界ランク1位のフェデラーを下す大金星を上げていたが、その勢いを維持することは出来なかった。

この日のナイトマッチに登場したイギリス期待の若手で第4シードのA・マレー(英国)は、N・アルマグロ(スペイン)と対戦。6-2, 1-0とリードしたところで、アルマグロが足の怪我を訴えて棄権を申し入れて、あっけない幕切れ。マレーがベスト8進出を決めた。

準々決勝では第6シードのR・ソデルリング(スウェーデン)と顔を合わせる。ソデルリングは第9シードのJW・ツォンガ(フランス)を6-3, 6-4のストレートで破っての勝ち上がり。

今大会の優勝賞金は60万5500ドル。

(2010年3月18日16時14分)
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