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王者R・フェデラー(スイス)はどうなってしまったのか?米フロリダ州の現地3日に行われたソニー・エリクソン・オープン準々決勝で、フェデラーはA・ロディック(アメリカ)にフルセットで敗れ、今季はツアー優勝はおろか、決勝進出さえも果たせない非常事態に陥っている。
今年のフェデラーは、全豪オープンでは準決勝でN・ジョコビッチ(セルビア)に、ドバイ選手権では1回戦でA・マレー(英国)に、パシフィック・ライフ・オープンでは準決勝でM・フィッシュ(アメリカ)に敗れた。また、11連勝中だったロディックには、実に4年8ヶ月ぶりの黒星を付けられてしまった。
全豪オープン前にはウイルス性の腹痛で前哨戦のエキシビション・マッチを欠場し、その後は高熱・倦怠感を引き起こす単核症にかかっていたフェデラー。現在、病気は完治した様子だが、まるで実力が下がってしまったかの様な負けっぷりで、R・ナダル(スペイン)、ジョコビッチの活躍もあって、世界ランク1位の座にも黄信号が灯り始めている。
今回のロディック戦の後には、「こんな形で試合を終えるのは辛い。今週は良いサーブが打てていた。こんな風に大会が終わってしまうのは残念だけれど、いったい何が出来る?もう終わったこと。ここでは自分自身よくやったと思うよ。」と話している。「たぶん今回の試合は、これまで彼が勝つべきだったのに、僕が勝ってきた試合の1つだったと思う。今回は彼に軍配が上がったということ。」
一方、17回目の対戦で2勝目を決めたロディックはサーブが絶好調で、17本のサービスエースを記録。最後のポイントで、フェデラーのショットがネットにかかったときは、信じられないと言う表情で天を仰いだ。「ドバイからこっちで、世界トップ3全員に勝てたことは、シーズン序盤にしては良い事だと思う。過去3年ではこんなことは無かったから、とても勇気付けられるね。」とロディックは喜んだ。
今後はクレーコート・シーズンに突入し、ナダルやその他クレー巧者との争いも激しくなり、また急成長を続けるジョコビッチ、復活の兆しを見せるロディックなど、多くの選手からのプレッシャーがかかることが予想されるが、フェデラーの立て直しに期待したい。
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