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男子テニスの新旧世界王者の2人、R・フェデラー(スイス)とP・サンプラス(アメリカ)が10日、アメリカ・ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンでエキシビション・マッチを行い、フェデラーが6-3, 6-7, 7-6で勝利した。
両者は昨年末にもアジアの3カ国(韓国、マレーシア、マカオ)でエキシビション・ツアーを行い、その時はフェデラーが2勝1敗でサンプラスに勝ち越していた。この日は約1万9千人の観客が詰めかけ、同会場で7年半ぶりに行われたテニスの試合を堪能した。
この日の試合では、フェデラーが序盤でサンプラスのゲームを破って第1セットを先取。しかし、第2セットはサンプラスが得意のビッグサーブを武器にタイブレークを勝ち取り、ファイナルセットに突入。波に乗ったサンプラスは5-2とリードしたが、フェデラーが3ゲームを連取して5-5に追き、このセットもタイブレークに持ち込んだ。6-5でフェデラーが最初のマッチポイントを迎えたが、これをサンプラスが凌いで6-6に。しかし、フェデラーが2ポイントを奪って、熱戦に幕を下した。最後はネットに詰めたフェデラーを抜こうとしたサンプラスのパッシング・ショットがサイドアウトとなった。
フェデラーとサンプラスはツアーでは2001年ウィンブルドンの4回戦で1度だけ対戦し、その時はフェデラーがディフェンディング・チャンピオンのサンプラスを下して、ベスト8に進出した。
世界ランク1位のフェデラーは昨年、全豪オープン、ウィンブルドン、USオープンを制し、サンプラスの持つ14回という四大大会最多優勝記録に後2つに迫った。
しかし、今季はウィルス性の腹痛で全豪オープン前哨戦を欠場し、本番のメルボルンでも準決勝でN・ジョコビッチ(セルビア)に敗れ、3連覇を阻まれた。そして、先日ドバイでの大会でも初戦でA・マレー(英国)に敗れ、2004年以来となるツアー1回戦敗退に終わっていた。
これは単なる不調ではなく、実は単核症を患っていたということが先日明らかとなった。この病気は悪寒や発熱、頭痛、吐き気などを引き起こすもので、フェデラーは対戦相手とともに、このような症状とも戦っていたことになる。「原因が分かってよかったよ。」とフェデラーは答えている。
今年のここまでの戦いぶりを見て、多くの専門家がフェデラーが王者としての立場を失いつつあると語る中、試合に先駆けて行われた会見でサンプラスは、フェデラーは近いうちに復活し、テニス界の頂点に君臨し続けるだろう、と話した。
「ロジャーは自分で、無敵の怪物を作り出してしまった。だから、1試合負けることで、人々は彼がその能力や、圧倒的な強さを失ったと早とちりしてしまう。でも、僕はそうは思わない。彼は好調だと思うよ。」とサンプラス。「どんなスポーツでも、偉大な選手でさえも時々は負けるものだ。僕もそうだった。でも人々は彼(フェデラー)が強さを無くしたと思い始める。でも、冷静に考えてみると、彼は素晴らしい選手だし、すぐに調子を取り戻すだろう。これに関して僕は何の疑問も抱いていないよ。ツアーを戦ったり、休みを取ったりするなかでペースを保つのは難しい。それでも、最後に勝ち残るのはフェデラーだと思うよ。」と話した。
今週木曜日からカリフォルニア州インディアンウェルズで本選が始まるATPマスターズ・シリーズのパシフィック・ライフ・オープンに参戦するフェデラーは、「今は元気だし、体調も普通に戻ったと思うよ。でも、自分の身体に何が起こっていたのか分かってから、実戦はまだ1試合しかやっていないから、確かなことは言えない。ドバイでは1回戦からマレーという厳しいドローだった。その後は一生懸命練習してきたし、ここにきて調子も上がっている。インディアンウェルズを楽しみにしている。」とコメントした。
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