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2008年の全豪オープン女子シングルスは、元女王のM・シャラポワ(ロシア)による全試合ストレート勝ちという貫禄の優勝で幕を閉じた。決勝では同じく20歳のA・イバノビッチ(セルビア)を7-5, 6-3で退け、全豪オープンは初めて、四大大会は3度目の制覇を達成した。
昨年は決勝でS・ウィリアムズ(アメリカ)に6-1, 6-2で完敗し、その後もシーズンを通して肩の怪我に悩まされてきたシャラポワは、「信じられないわ。もし去年の中頃に、この表彰台に上るって教えてくれる人がいたなら、『それは忘れなさい』って言ったでしょうね。」とコメント。「とにかく、このタイトルを獲れたことに感謝しているわ。またグランドスラムで勝てて、これまでもっていなかったタイトルを獲れて満足しているし、特に辛い敗北の数々の後だから嬉しい。」と、再び栄冠を手にしたことを素直に喜んだ。
シャラポワは、17歳で優勝した2004年のウィンブルドン、2006年のUSオープンに次いで3度目のグランドスラム優勝で、キャリア通算17勝目。今大会では、準々決勝で優勝候補の筆頭と言われていた第1シードのJ・エナン(ベルギー)に圧勝するなど、シャラポワの安定性と、切れ味を増した攻撃力は群を抜いていた。決勝でも攻め急がないラリーと、決めに行くときは厳しいコースを突くストロークで先にブレークを奪ってリードし、その後自らのミスで一度追いつかれたものの、再度流れを取り戻してイバノビッチを突き放した。
シャラポワは1ブレークアップの3-2で迎えた第8ゲーム、2本のダブルフォールトでサービスを落とし、続くゲームをイバノビッチにキープされ、次のゲームで0-30とピンチに追い込まれた。しかし、「私のサービスゲームで0-30と先行されたとき、彼女(イバノビッチ)にはブレークしてセットを取るチャンスがあったわ。でも、過去の経験があったおかげで、私は焦らずにすんだ。落ち着いていたわ。あのセットは彼女に取られたと思ったもの。つまり、あと2ポイントで彼女はグランドスラム決勝の第1セットが取れていたのよ。取りたいと思ったら、取らないといけない。そして彼女はそれが出来なかったの。」と、これまで踏んできた大舞台の経験が活きたことを話した。そして、第1セットの最後の14ポイント中12ポイントを奪って、挽回に成功した。試合を通しては、ファーストサーブが成功したときには、27ポイント中24ポイントを取り、ほとんどのサービスをラブゲームでキープした。
イバノビッチは、エナンに敗れて準優勝に終わった昨年の全仏オープン以来、2度目の四大大会決勝に臨んでいたが、「決勝では気持ちよく戦えたわ。確かに序盤は緊張したわね。いつものことよ。でも、今日はうまく落ち着くことが出来たわ。でも、重要な場面ではミスヒットが多かったわ。攻撃的にいかないといけないのは分かっていた。でもその類のゲームはミスしやすくなるの。今回はそうなってしまったし、ミスが少し多すぎたわね。」と反省の弁。敗れはしたが、次回発表の世界ランキングでは自己最高の2位に浮上することが確定している。
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