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(中国、上海)
男子テニスATPツアー最終戦のテニス・マスターズ・カップ(賞金総額445万ドル)は大会2日目の試合を終え、F・ゴンサレス(チリ)がR・フェデラー(スイス)を破ったのを含め、世界ランク上位4選手のうち3人が初戦黒星に終わる波乱となっている。
10連敗の後、初めてフェデラーに勝利したゴンサレスは、「本当に良い気分だよ。10回敗れた後、ようやく僕の番が回ってきた。やっと彼に勝てたよ。まだ予選で2試合が残っているし、このグループは混戦になると思う。どうなるかは誰にも分からないと思う。」と喜びを語った。
この試合、2年連続4度目の優勝を狙うフェデラーが第1セットを奪ったときは、その場にいた誰もが王者の勝利を疑わなかった。「最初の5ゲームは、彼は世界1位、いやそれ以上のプレーをしていた。僕はコート上で最悪な気分だったよ。」とゴンサレス。
しかし、「でも、彼が少し減速したところで、僕のレベルが上向いたんだ。あの試合の鍵はサーブと、恐れずに自分のショットを打つことだったと思う。」と語るように、積極的なサーブと、普段はクロスコートが多いバックハンドショットをダウン・ザ・ラインに打ち込むなど、フェデラーの意表を突いた。
「彼は、僕のバックハンドにやられたと言ったと思う。なぜなら、彼はそこを予想していなかったからね。フォアハンドで攻めてくると思っていたと思う。今日はバックハンドの調子が最高だった。いつもはクロスをキープしようとしているけど、ストレートを狙ったんだ。」
第3セットでは、「5-5の場面で信じられないようなポイントが3本決まって、彼のサーブを破ることが出来た。」とゴンサレスが話すように、勝負所で放った全力のショットがフェデラーのミスを誘ったり、やっと触ったショットがラインぎりぎりで返るなど、流れは完全に挑戦者のものだった。
ゴンサレスは、ラリー・ステファンキ氏に師事し始めてから、得意のフォアハンドに加えて、それまで苦手だったバックハンドに改善に努め、また荒っぽかった精神面でも成長し、トップ10に定着した。「僕のキャリア最高の試合は、今年の全豪オープン準決勝、対T・ハース(ドイツ)戦だと思う。でも、今日の本当にいいプレーが出来た。つまり、最後の2ゲームに限っては、自分の最高のレベルだったよ。」と話す。
ゴンサレスは、今年フェデラーを倒した6人目の選手となった。一方のフェデラーはBNPパリバ・マスターズの3回戦でD・ナルバンディアン(アルゼンチン)に敗れており、2003年以来となる2連敗を喫した。
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