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一女の母、26歳のバンマーが4強進出の快進撃

(アメリカ、カリフォルニア州インディアンウェルズ)

 パシフィック・ライフ・オープンは15日、当地で女子シングルス準々決勝を行い、第33シードで、一女の母でもあるS・バンマー(オーストリア)が第13シードのT・ゴロバン(フランス)を6-2, 6-3のストレートで下し、自身初のティア1大会ベスト4進出を決めた。

 バンマーは左利き特有のフォアハンドとサーブを武器に、今大会で3人のシード選手を破る快進撃を続けてきた。まず、E・デメンティエワ(ロシア)の欠場でシード選手に繰り上がったため、1回戦は免除となり、2回戦ではラッキールーザーのA・ロディオノワ(ロシア)に6-1, 6-0で完勝。3回戦では第30シードのS・ポン(中国)に6-2, 6-0で、4回戦は第10シードのA・イバノビッチ(セルビア)に6-2, 6-1でそれぞれ快勝した。そして、この日の準々決勝ではゴロバンに勝ち、準決勝で第2シードのS・クズネツォワ(ロシア)と対戦することになった。

 現在世界ランク46位のバンマーは、自己最高ランクは2006年の42位だが、来週発表のランキングでトップ30入りを果たす予定となっている。この日の試合を振り返って、「彼女(ゴロバン)にコート内でプレーさせると厳しい試合になると思ったから、なるだけ走らせようとしたわ。色んな選手と練習しているから、みんな私のことは知っている。でも、彼女らは自分が私よりランキングが上だから、私に勝たなくてはいけないと思っている。でも、私のプレーは以前より良くなっているの。」とコメント。4回戦のイバノビッチ戦の後のインタビューでは、「段々良くなってきているわ。この2年間、一生懸命頑張ってきたから、毎日少しずつ改善されてきたの。精神、肉体、テニスと全ての面において向上されたと思う。昔は、ただ走って、ボールを打ち返すだけだった。今は、サービスエースやリターンエースを狙うのではなく、チャンスを待ってウィナーを決めていくようにしているわ。」と好調の理由を語っている。

 トップ50以内では唯一子供がいる選手でもあるバンマーは、準々決勝後の会見に5歳になる娘のティナちゃんを連れて現れ、「家族がいるし、勝てて本当に嬉しいわ。ボーイフレンドと娘は、いつもそばで私を支えてくれるし、力をもらっているわ。コートに立っていないときは、テニスのことは考えずに、リラックスして過しているわ。」とコメントした。
 また、娘とツアーを回ることに関しては、「娘のティナを出産した後、『まだ私は若い。テニスも好きだし、もう1回挑戦してみよう。』と思ったの。もしうまくいかなかったら、テニス以外の仕事を見つけなくてはならないと分かっていたから、最後のチャンスだと思っていたの。出産の後は、復帰まで1年半ほどかかったけど、今はだいぶ慣れてきたわ。彼女ももう5歳半で、色々と自分で出来るようになってきたしね。飛行機や車のシートベルトも自分で締められるのよ。旅行は好きじゃないみたいだけど。」とコメントした。
 ボーイフレンドのクリストフさんは現在、仕事を辞めて彼女のテニスのサポートをしている。

 11歳のときに母の勧めでテニスを始めたバンマーは、1997年にプロ転向し、2000年まではWTA大会予選と、サーキット大会を中心にツアーを回っていた。そして、2001年に妊娠・出産のために1年間コートを離れ、翌2002年にツアー復帰し、復帰戦でいきなり優勝。この年はサーキット大会で3勝を上げ、ランキングもトップ200を突破した。2003年にはサーキットで4勝をあげるも、WTAツアーでは、ワイルドカードして参加した2大会で初戦敗退し、11大会で予選敗退に終わった。2004年には特に目立った成績は残せなかったが、翌年転機が訪れた。コルカタのティア3大会で初めてツアーベスト8入りを果たすと、USオープンで自身初のグランドスラム本選入りに成功。ランキングも79位と、初めてトップ100以内でシーズンを終えた。
そして、昨年はパタヤシティで初のベスト4入りすると、その後も安定した活躍で、6月には42位まで上昇。グランドスラムも4大会全てで本選に出場し、全豪とウィンブルドンで3回戦まで進んだ。
 今季は開幕から好調で、開幕戦のゴールドコーストではM・ヒンギス(スイス)に1回戦で敗れたが、次のホバートでは準々決勝でS・ウィリアムズ(アメリカ)を下す活躍を見せ、ベスト4に進出。全豪は1回戦敗退に終わったが、2月のタイ・パタヤシティでは3人のシード選手を退け、自身初のWTAツアー優勝を飾った。母親としてツアー優勝を果たしたのは、1990年以来17年ぶりのことだった。

(2007年3月16日16時09分)
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