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(オーストラリア、メルボルン)
全豪オープン3日目、男子シングルス2回戦を行った昨年準優勝のM・バグダティス(キプロス)は、フランスの新星G・モンフィス(フランス)の勢いに屈し、6-7(5-7), 2-6, 6-2, 0-6で敗れ、姿を消すこととなった。
昨年は全く無名で、同オープン1週目にはこれと言ったファンの声援すらなかった。しかしトップ選手を軒並み倒す大活躍でセンセーションを起こすと、在豪のギリシャ系住民もこぞって応援に駆けつけた。
それ以来の人気とメディアの注目もあり、個人的にもプレッシャーを受けるようになっていたバグダティスだが、最近は「ファンやメディアからと言うより、自分のスタッフ達からの期待が重荷になることがある。」ともらしている。
この日の試合後も、「今日は全く試合に入っていなかった。何も出来ないうちに事が早く終わってしまった。戦おうと思ったけど、その糸口も見つけられなかった。」と、冴えない口調だった。
第1セットのタイブレークを制すると勢いづいたモンフィスが第2セットも奪った。
後がなくなったバグダティスだが、持ち前の精神力で第3セットを奪い返すと、ファンに向かってガッツポーズを見せ、奇跡を起こす前兆のようにも見えた。しかも、モンフィスはそこで左足を痛め、治療まで受けることになった。
ところが、第4ゲームでは、モンフィスが怪我の影響も全くないプレーで6ゲーム連取し、軽々と勝利を決めた。
「自分がまず倒さないといけないのは、プレッシャーに勝てない自分。」と、バグダティスは自らに課題を課して、2007年大会のシングルスを終えた。
勝ったモンフィスは、「今日の一番は大きな勝利。でもこれからもっとやらないと勝ち進めない。」と、嬉しい勝利に酔う時間もなく、気を引き締めていた。
3回戦では同胞の友人R・ガスケ(フランス)と対戦する。
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