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（ベルギー）

ベルギー対イタリアという欧州勢同士となったフェドカップ決勝がこの土曜日ベルギーで開幕する。

世界４位のＫ・クレイステルス（ベルギー）を欠くベルギーチームは、勝利は世界２位のＪ・エナン（ベルギー）=アルデンヌの出来次第と言えるだろう。

クレイステルスはＵＳオープン前に左手首を故障し、結局ＵＳオープンも欠場となった。クレイステルスは２００５年のＵＳオープンで唯一のグランドスラムタイトルを獲得している。今回のフェドカップも、怪我が完治していないということで出場辞退となった。

一方エナン=アルデンヌは、１９９７年のＭ・ヒンギス（スイス）以来初の、同一年で全てのグランドスラム大会の決勝に進んだ選手となった。先週の土曜日に、ＵＳオープンでも決勝に進んだが、Ｍ・シャラポワ（ロシア）と対戦し敗退、準優勝に終わっている。結局グランドスラム４大会で優勝したのは全仏オープンだけで、全豪とウィンブルドンの決勝ではＡ・モレスモ（フランス）に敗れている。

フェドカップでのエナン=アルデンヌは、１３勝１敗という驚異的な数字を記録している。今回の決勝の初戦は、初日の土曜日の第２シングルスで、イタリアチームのＦ・ペネッタ（イタリア）と対戦する。

その対戦相手のペネッタは「タフな試合になると思う。」と語った。「でもベストを尽くして楽しむつもりよ。フェドカップは何が起きるが分からないから。」

同日の第１シングルスでは、クレイステルスの代わりに登場するＫ・フリッペンス（ベルギー）がＦ・スキアボーネ（イタリア）と対戦する。フリッペンスは準決勝のアメリカ戦でもシングルスに登場、２勝をあげている。そのとき、クレイステルスは出場したが、エナン=アルデンヌは観客としてチームの応援に回っていた。

日曜日にはリバースシングルスが行われ、エナン=アルデンヌがスキアボーネと、フリッペンスがペネッタとそれぞれ顔を合わせる。シングルスが終了した時点で２勝２敗の場合、勝負はダブルスに持ち込まれる。ダブルスはベルギーチームからＬ・バトキウィクス／Ｃ・マエス（ベルギー）組、イタリアチームからはＭ・サンタンジェロ（イタリア）／Ｒ・ビンチ（イタリア）組が登場予定であるが、試合開始１５分前までは変更可能なことから、どのようなペアを組むかはまだ流動的だ。

フェドカップではベルギーが２００１年にロシアを下して唯一の優勝を飾っている。一方のイタリアは今回が初めての決勝進出。

エナン=アルデンヌは「（ベルギーの）リエージュで（ロシアを下して）優勝したのは最高の経験だったわ。今回もこのチャンスを生かしてトロフィーを手に入れたいわね。」と力強く話した。

イタリアチームにはエナン=アルデンヌのような強力なプレーヤーはいないが、布陣は厚い。スキアボーネとペネッタは今季ツアーで何度か決勝に進出しており、またサンタンジェロは今季ツアー初優勝を経験、ビンチもダブルスで３勝している。

スキアボーネは「フェドカップは特別なもの。一番大事なことは、今ここの１ポイントを取ることに集中することね。」と述べた。

フェドカップでのイタリア対ベルギーの対戦成績は、イタリアが６勝０敗でリードしている。しかし両国は２００２年の準々決勝以来対戦していない。このとき、マエスとビンチも出場していた。

コートはインドアのハードコートで行われる。