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(アメリカ、ニューヨーク州フラッシング)
USオープン9日目は時折雨の降る中、女子シングルス準々決勝が行われた。
グランドスラム初のベスト8へ進んだ第19シードのJ・ヤンコビッチ(セルビア)は、第4シードのE・デメンティエワ(ロシア)のウィークポイントであるサービスを攻める戦略が見事に適中し、6-2, 6-1と予想だにしない圧勝で4強入りを果たした。
この日のデメンティエワは、いつも以上にサーブが不調で、一度もサービスキープできないという惨たんたる試合内容となった。
一方、今大会3回戦で第9シードのN・バイディソバ(チェコ共和国)、4回戦でも2004年のチャンピオンで第6シードのS・クズネツォワ(ロシア)を下す好調さでベスト8入りに成功したヤンコビッチは、かかんな攻撃でわずか62分で試合にケリをつけた。
夏のアメリカ・シリーズ序盤のロサンゼルス大会の決勝戦で両者戦っているが、その時はフルセットでヤンコビッチが敗れており、今回はその雪辱を果たす結果となった。
「自分でもびっくりしているの。特にLAでの接戦を考えると。あの時は第3セットも6-4と僅差で、試合時間も2時間半にも渡ったわ。かなり厳しい試合だったから、今日もそれなりの覚悟をしていたのに。」と、ヤンコビッチは予想外の圧勝に自分でも驚きを隠せなかった。
デメンティエワのサーブが不調だったことについては、「正直言うと、ロサンゼルスで対戦したときは、あのサーブの遅さにびっくりしたわ。S・ウィリアムズ(アメリカ)のような速いサーブの方が私はリターンしやすいし、もっとハードな球を返すことができるわ。ところがデメンティエワのサーブだと、こっちのリズムが乱れて、ネットに返すことすらできなかったの。まあ、今日はそのときの教訓が利いて、ちゃんとリターンができたので、それが彼女のプレッシャーになったみたい。それでダブルフォルト多発したのじゃないかしら。」と、こちらも驚きだたようだ。
準決勝では、J・エナン(ベルギー)=アルデンヌとL・ダベンポート(アメリカ)の勝者と言う、いずれも今大会優勝経験のある強敵と顔を合わせることになる。ヤンコビッチは何も失うものがないだけに、攻撃的なプレーが期待できそうだ。
尚、この試合が終了した後、雨がまた降り出し、この日の残りのデイセッションのゲームは全て順延となった。
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