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(モナコ、モンテカルロ)
フェデラーは、またも「クレーの王者」の前に屈することとなった。モンテカルロ・マスター大会(賞金総額245万ドル)最終日の日曜日、シングルス決勝が行われ、第2シードの「クレーの王者」R・ナダル(スペイン)が世界ランク1位で今大会第1シードR・フェデラー(スイス)を6-2, 6-7 (2-7), 6-3, 7-6 (7-5)で下し、見事大会連覇を達成した。
クレーでの連勝記録を42に伸ばしたナダルは、「今週は最高の週だったよ。信じられない。クレーコート・シーズンを優勝でスタート出来たこと、そして決勝でフェデラーを倒すことが出来たのは非常に重要なこと。」と笑顔でコメント。 一方、惜敗したフェデラーは、「全体的にはいい試合だったと思う。ナダルとの試合を楽しんだよ。また(苦手の)クレーのシーズンを前にして色々と疑問があったのだけれど、それも解消できたしね。今週は僕にとってすばらしい1週間だったよ。」と語り、前向きに敗戦を受け止めているようだった。
フェデラーはマスターズ大会で29連勝中だったが、今回の敗戦で連勝はストップ。2004年のアテネオリンピック以降130勝6敗という驚異的な数字を残していたフェデラーだったが、ナダルとは相性が悪く、この敗戦で対戦成績は1勝4敗となった。先月のドバイ大会の決勝でも2-6, 6-4, 6-4でナダルが勝利していた。
試合は3時間49分にも及ぶ大熱戦となった。タイブレイクも2度あり、第2セットのタイブレイクはフェデラーが、第4セットはナダルがものにした。第4セットのタイブレイクではフェデラーが3-0と先にリードを奪ったが、その後ナダルが6ポイント中5ポイントを奪取する猛攻を見せ勝利を決めた。
ナダルは試合開始直後から攻撃を仕掛け、最初の4ゲームを連取し波に乗る。一方フェデラーは、苦手のクレーコートで第1セットだけでも24のミスを記録するなどなかなかリズムに乗れない。第1セットはナダルがわずか42分で先取。その時のことを振り返りフェデラーは「今日はいいスタートを切れなかった。なぜか分からないけど、試合に集中するのがとても難しかった。次回はそういうことがないようにするつもりだよ。ナダルと対戦するときはとにかく攻撃的に行かなくてはいけない。ただ試合開始当初からそれをするのは難しいんだよ。」と語り、珍しく弱気な一面を見せていた。続く第2セットはフェデラーが意地を見せセットオールに持ち込むが、第3セットで再びナダルがゲームを支配すると、そのまま2セット連取して試合を決めた。
気の早い記者から全仏オープンについて聞かれたナダルは、「まだ全仏オープンのことは考えたくない。次の大会はバルセロナの大会で、今の自分の目標はそこにしかない。(地元)スペインでのプレーだから、とても楽しみにしているんだ。」と語っていた。これまで、このモンテカルロのマスターズ大会を制した者が、その年の全仏オープンを制するパターンが多く、ナダルの全仏連覇への期待が高まる。
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