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(イギリス、ロンドン)
今週開催されるナスダック100オープンで、『インスタント・リプレー・システム』が導入されることは、既にさまざまなメディアが報じてきたが、テニス界ではこの新システム導入にあわせて、更に一歩踏み込んだ取り組みを行う予定だという。具体的には、それまで決して行われることのなかった試合直前の選手への直撃インタビューや、さらには試合中に選手のコーチらにインタビューを行いそれらすべてをテレビ放映するのだという。また小型マイクをコートや審判席に複数取り付け、テレビ視聴者により臨場感のある映像を提供する予定だという。この新サービスは『リアリティTV』と呼ばれ、「テニスをよりリアルに感じてもらえるはず」と関係者は期待する。
「テニスは、スポーツの中でも特に伝統を重んじる競技であるがために、他のスポーツのように新しいテクノロジーやシステムを貪欲に取り入れていくということをこれまでしていきませんでした。だからこそ今回の新システム導入はテニスというスポーツのあり方やルールそのものを変えるのと同じくらい大きな出来事なのです。『リアリティTV』は、ありのままのリアリティ(現実)を視聴者に伝えるものです。試合の裏で一体何が起きているのかや、それまでは決められた側面からしか見ることが出来なかったテニスのゲームをより多面的に見ることが出来るようになるのです。」と、全米テニス協会のデュッタ氏は語る。
現段階では、選手や関係者らは新システム導入について概ね賛同しているようで、特に主だった反発も起きていない。J・ブレーク(アメリカ)などは「新しいものを導入しようとする試みは大いに賛成」と取り組みを評価している。テニス界の改革はいま始まったばかり。これら新システムが今後根付いていくかどうかに注目していきたい。
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