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(アメリカ、カリフォルニア州サン・ジョゼ)
SAPオープン(賞金総額38万ドル)でイギリス期待の新星A・マレー(英国)が、第3シードのL・ヒューイット(オーストラリア)を2-6, 6-1, 7-6(7-3)で倒し、自身2度目の決勝進出で見事ツアー初優勝を遂げた。
前日の準決勝でもトップシードで世界ランキング3位のA・ロディック(アメリカ)を破る波乱を演じていた18歳のマレーは、決勝では第1セットこそ3度のブレイクを許してセットを奪われたが、第2セットからは得意のバックハンドを活かしたプレーで挽回した。ファイナルセットでも、ドロップショットとグランドストロークを織り交ぜ、始終相手に揺さぶりをかけてリードした。
後から追う形となったヒューイットも粘りを見せ、2度のマッチポイントをしのぎタイブレークには持ち込んだものの、3度目はマレーのバックハンドのクロスがきれいにきまり、決着がついた。
マレーは去年10月のバンコクで初めて決勝進出を果たしたが、その時はR・フェデラー(スイス)に敗れていた。しかし、今回は格上のヒューイット相手に堂々の勝利で、この優勝でランキングも初めて50位以内に入る事となった。
今回の優勝についてマレーは、「人生で最大の出来事であることに間違いはないね。途中緊張する場面もあったけれど、何とか切り抜けることが出来た。」とコメント。またマレーは大会中はガールフレンドがいたおかげでリラックスできたそうで、「もう何大会か応援に来て欲しいね。」と答え、会場の笑いを誘っていた。
ヒューイットは今大会で2002年にA・アガシ(アメリカ)を下して優勝しており、それ以来となる出場だった。去年は幾度も怪我に見舞われたせいもあり、ここ13ヶ月優勝から遠ざかっており、ランキングも11位にまで落としている。
試合後のインタビューでは、「僕が簡単なポイントを落としてしまったのに対して、彼が素晴らしかったのはリターンで決してミスしなかったことだね。」と答えるにとどまった。
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