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珍しく初戦敗退を喫した王者フェデラー |
画像提供:Getty/AFLO |
(オーストラリア、メルボルン)
水曜日、メルボルンで開催されているクーヨン・インビテーション・クラシックで王者R・フェデラー(スイス)がT・ハース(ドイツ)に6-3, 4-6, 4-6のフルセットで敗れる波乱が起きた。フェデラーは、昨年の同イベントで優勝しており、今回は連覇を目指していた。
この試合、序盤からスーパーショットを連発するハースに対し、フェデラーはフォアハンド・ストロークのタイミング取りに苦しみ、いつになくショットが不安定でなかなか波に乗ることが出来ない。結局、王者は最後まで自分の流れを掴めないまま、ハースに金星を献上することとなった。勝利後の会見でハースは、「この勝利は、間違いなく僕にとってすばらしいものさ。来週(全豪オープン)に向けて良い自信になるよ。」とコメントしていた。
一方、まさかの敗戦を喫したフェデラーだが、「今日のプレーはそれほど悪くなかったと思うし、第1セットなんかはよかったくらいさ。ただクーヨン・クラシックの初戦では、なぜか、いつも苦戦を強いられてしまうんだ。今回はたまたま負けてしまったけどね。」と、まったく気にする様子もない。それもそのはずで、このイベントに出場している選手の殆どがこのイベントを全豪オープンのための調整と割り切っているからだ。
初戦で新鋭G・モンフィス(フランス)を6-2, 6-2で破ったA・ロディック(アメリカ)は、「はっきり言って、今回の結果(フェデラーの敗戦)は全豪オープンを占う上で何の意味も持たないと思うよ。このイベントは、全豪オープンのチューン・アップに過ぎないのさ。皆、フォームの確認やら最終調整をしているだけだから。」と語り、調整のための大会であることを強調していた。
その他の試合では、G・コリア(アルゼンチン)がI・リュビチッチ(クロアチア)を 6-2 6-2のストレートで破り勝利している。
(2006年1月11日)