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長引く怪我が心配されるナダル、全豪欠場へ |
画像提供:Getty/AFLO |
(スペイン、バルセロナ)
世界ランキング2位で昨シーズンを終了したスペイン期待の若手、R・ナダル(スペイン)が、左足の怪我の回復が不十分であることを理由に、来週行われる全豪オープンの出場を見送る意向であることを明らかにした。
19歳のナダルは、昨年10月に行われたマドリッドでのマスター・シリーズで痛めた足の怪我が思うように回復しておらず、開幕戦のチェンナイ・オープン、今週行われているメディバンク国際と、欠場が続いていた。
「全豪オープンはとても大切な大会。十分な体調で戦い通せるだけの状態でない限り、たやすく出場してはいけない。昨年のマドリッドでのマスター・シリーズの決勝戦以降試合をしていないし、大会に臨めるだけの練習はわずか10日ほどしかしていないのが現状。そんな状況ではプロの大会へ参加するには全く不十分。」と、ナダルは現在の状態を説明した。復帰については2月13日から始まるマルセイユの大会に照準をおいていることも明らかにした。
「特に、欠場している間も応援を続けてくれて、全豪でのプレーを楽しみにしていたファンの方々には、本当に申し訳ない気持ち。大会主催者からも理解の意を表した暖かいメッセージも送ってもらった。まだまだこれからこの素晴らしい大会へ出場する機会はたくさんあるはずと信じている。」と、ファンへのメッセージを付け加えた。
19歳と言う若さながら、ナダルは2005年にフェデラーと同じく11大会で優勝を上げ、全仏オープンの準決勝ではそのフェデラーを下してグランドスラム初優勝を上げていた。しかし、怪我を負ってからは、パリのマスター・シリーズとツアー最終戦のマスターズ・カップでも欠場を強いられていた。
ナダルの主治医は、「現在の状態は、怪我をしている選手と言う部類にはもう入らないが、ベストの状態へ戻るその途中にいる段階。怪我をした足はほぼ完治しているが、その回復はかなりゆっくりなのは確か。」と、長引く療養について説明していた。
ナダル以外にもトップ・プレーヤーには全豪オープンへの参加が危ぶまれる選手が何人かいる。A・アガシ(アメリカ)も長引く足の怪我のため、同大会欠場を先日表明している。
(2006年1月11日)