|
復帰後の活躍が楽しみなヒンギス |
画像提供:Getty/AFLO |
(スイス、チューリッヒ)
来季からのツアー復帰を表明しているM・ヒンギス(スイス)だが、1月16日からスタートする全豪オープンへの出場が濃厚となった。 全豪オープンのトーナメントディレクターを務めるP・マクナミー(オーストラリア)氏は、「彼女(ヒンギス)が全豪オープンでプレーするかどうかは未だ確定していないが、彼女に出場の意思があるならばオーストラリアをあげて受け入れるつもりだ。」とオーストラリアのTVインタビューでコメントし、ヒンギスにワイルドカードを準備する方向で調整に入ったことを明らかにした。
ヒンギスのマネージャーによると、ヒンギスは来週中には全豪オープンに出場するかどうかの最終決定をする予定だという。
先週のツアー復帰会見でヒンギスは、「どんな仕事でもリスクはつきもの。成功するためにはある程度の代償は受け入れないといけないと思う。私にはその準備が出来ているわ。ただ問題は、どこまで私の身体がそれに耐えられるかってことね。」と語り、カムバックに前向きな姿勢を見せつつも、怪我への不安を隠さなかった。
ヒンギスの主治医は、「ある日突然、怪我が再発する可能性は十分にある。結局のところ、すべては彼女(ヒンギス)がどのくらいの練習を行い、年に何大会に出場するかにかかっている。」と語り、慎重な姿勢を見せている。
世界中のテニスファンが注目する中、来週全てが明らかになる。
史上最年少の16歳6ヶ月で世界ランキング1位にたったヒンギスは、これまでのキャリアで76勝(うちシングルス40勝、ダブルス36勝)をおさめており、獲得賞金では、S・グラーフ(ドイツ)、M・ナブラチロワ(アメリカ)、L・ダベンポート(アメリカ)に次いで歴代4位となっている。 また、今年2月にタイの大会で、インド洋沖地震への寄付金を集めるために1試合だけツアー復帰をしていたが、そのときは1回戦敗退を喫している。
(2005年12月7日)